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2010-06

7月の遠征予定

ガ━━Σ(゚Д゚|||)━━ン!!
7月の遠征用休暇が1日しか取れないかもしれません。

となると、昨年からずっと狙っていて未だに撮れないミヤマカラスアゲハの夏型狙いで中~下旬に休みを取りたいところですが、6月5日以来遠征してないのでそんなに待ちきれません。どうしましょう~。

と悩んでいたのですが、中~下旬は成り行き次第で追加休暇を取れるかもしれないと腹をくくり、4日(日)に休暇を取りました。 天候はあまりよくなさそうですが…。

一応、遠征先は西丹沢・三国峠周辺の稜線沿いです。

アゲハ♂の吸水行動

自宅からわずか50mの道端で、新鮮なアゲハ♂が吸水行動をしていた。 出勤時間だったが、自転車通勤を止めて電車で出勤することにすれば10分くらいは余裕が出来るので粘って撮影してみた。6月中はまったく出撃できずにフラストレーションが溜まっていたので、わずか10分でも蝶を追いかけることが出来て楽しい。

アゲハ♂の吸水行動 | Papilio xuthus
川崎市高津区末長 | 2010/06/28
アゲハ♂の吸水行動(1)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/153 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

アゲハ♂の吸水行動(2)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/153 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

アゲハ♂の吸水行動(3)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/153 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:最初道端で撮っていたのが、アパートの敷地内へどんどん入っていくので追いかけて撮った。ただ、曇っていてやや薄暗く、どうしてもシャッタースピードが上がらなかった。よく考えたら、内蔵ストロボ焚けば良かったのではないかと今さらながら気が付いた。orz

久本鴨居町公園のジャコウアゲハ

久本鴨居町公園のアベリアの植え込みで、ほぼ2年振りにジャコウアゲハ(♂)を見ました。予定があって時間がない中10分ほど粘って追いかけましたが、飛び去ることは無かったものの、静止することなく飛び移っていくので、パスト連写の無いR8では写真は撮れませんでした。(残念)

久本鴨居町公園のアベリア植え込み

久本鴨居町公園のアベリアの植え込みは一昨年までジャコウアゲハの吸蜜スポットになっていて、発生時期の天気の良い日には次々とジャコウアゲハが吸蜜に訪れる姿が観察できていました。当時この公園から西側わずか100~200mほどの久本山の斜面が伐採された状態で永らく放置されており、おそらくその斜面が相当個体密度の高い発生地になっていたと推測しています。

その斜面でマンション建設が始まったのが昨年。おかげで、久本鴨居町公園にあれだけ頻繁に吸蜜に訪れていたジャコウアゲハの姿が、昨年は1頭たりとも観察できませんでした。昨年9月18日のエントリーにも、そのへんのことを少し書いています。

マンション完成後の今春の第1化の発生シーズンにも久本鴨居町公園でジャコウアゲハを見ることは無かったので、もうほとんど絶滅状態なのかなあ、と心配していたところです。今日、個体密度こそ低くなったのでしょうが、何とかジャコウアゲハが生きながらえていることを確認できたのがとても嬉しいです。

久本鴨居町公園から見た斜面マンション

↑の写真の赤枠で囲ったところが、件の斜面マンションです。一昨年まではここに広大な伐採斜面がありました。

丹沢大山総合調査学術報告書(2007)

神奈川県のWEBページで表題の学術報告書を見つけたので、そのうち、特に蝶関連の報告書2編(PDF)と丹沢大山動植物目録のチョウ類(PDF)に目を通してみた。今年、たまたま西丹沢へ連続して遠征に出かけていて、その経験を踏まえて読んだので結構興味深く読めた。

アオバセセリ

丹沢大山動植物目録に次のような記述がある。

西丹沢では時折、多数の個体が目撃されることがあり

この多数というのがどの程度の数を指しているのか不明だが、確かにアオバセセリの目撃頻度は高かった。天候不順にも関わらずだ。アオバセセリが多いということは、同じアワブキを食するスミナガシも多くて良いはずだが、こちらは全く見かけなかった。但し、目録のスミナガシの項には次のように記述されている。

全域に生息し、河原や林道の水たまりで吸水する個体がよく目撃され、また、獣の汚物や樹液などにも集まる個体が多い。

うーむ、目撃できなかったのは天候不順のためか。ある意味、アオバセセリは天候不順にも関わらず多く見られたのはラッキーだったのだろう。

カラスアゲハ・ミヤマカラスアゲハ

目録のミヤマカラスアゲハの項にこうある。

アゲハチョウ類中、前種(カラスアゲハ)とともに最も安定して生息している。

むむむ、オナガアゲハばかりだったけど…。 夏、それから来年に期待しよう。

ヒメシロチョウ

近年では西丹沢県境の三国峠周辺の草原のみに生息している。

むむむ、やはり明神峠から林道を下り始めてすぐにみかけた小さなシロチョウはヒメシロチョウだった可能性が高そうですねえ。時期的にも合ってるし。

詳しくは書きませんが、この「三国峠周辺」は他にも興味深い蝶が多いようです。次の遠征先はほぼ決定です。

トラフシジミ

丹沢一帯には広く分布しているが、一般的に個体数は少ない。

ふむ? トラフは2回も産卵シーンを見せてくれたので、あまり「少ない」という印象じゃないんですけど。まあ、印象はともかく、実際に見たのは3頭(4頭だったかな?)ですけど。

とにかく、良い目録が手に入ったので、しばらくこの目録を頼りに西丹沢へ通おうかな。

アサギマダラ

アサギマダラのことを書き忘れていたので追記。 アサギマダラは、今年2回の西丹沢遠征(5月22日6月5日)で2回とも目撃しているが、特に6月5日の世附林道で薄暗い樹林内を産卵場所を求めるかのように彷徨う姿が印象に残っています。 アサギマダラについては「目録」よりも「丹沢主稜の森林衰退とチョウ相の変化」という報告書の方から記述を引用する。

丹沢主稜部ではタンザワイケマとこれを食する昆虫の増加が注目されているが、本種もこの植物を利用することで増加している可能性がある。

タンザワイケマは鹿が食さず、鹿の食害によりササ類が衰退した丹沢全山で繁茂し始めているようです。

ウラゴマダラシジミではなかった

意外なところでウラゴマダラシジミに遭遇。 こんなところに生息していたのですね。 ルリシジミ♀の間違いでした。

ウラゴマダラシジミルリシジミ♀ | Celastrina argiolus Linnaeus
川崎市高津区千年 | 2010/06/17
ルリシジミ♀
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:小学校裏手から影向寺方面へ登っていく坂道。今日はやたらとスジグロシロチョウが多いな、と思っていた矢先に道端の木陰に静止している怪しいシジミに注意を惹かれた。やや開き気味の翅の表面がわずかに見えた。-ウラゴマダラシジミだ!と思ったらルリシジミ♀でした。ゆたか。さんご指摘感謝。

ルリシジミ♀
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/203 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:何とか翅の表面も写したい、とアングルをいろいろ変えて撮ってみた。自分の影が写り込まないように、しかも翅の表面が少しでも見えるように。にも関わらず手に持ったデジカメの影が映ってしまっています。この白色斑の大きさは♀でしょうか?初めて見るものだから自信が無いです。もう少し翅をはっきり開いてくれれば…。この白色斑に見える部分、手元の山渓フィールドブックスのルリシジミの写真には無いんですよね。でも翅裏面は疑い無くルリシジミ。表面に目を奪われすぎました。

ルリシジミ♀
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:もう一度横から、できるだけUpで。

ルリシジミ♀
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

Memo:今度は後ろから翅の表面を狙ってみる。うーん、白色斑、あまり大きくないような気もする。♂かなあ、♀かなあ。自分の中では凄い盛り上がってたんですけどね。やはりゼフィルスは来年のお楽しみか。

スジグロシロチョウ・その他

スジグロシロチョウが非常に多数発生していました。

スジグロシロチョウの交尾拒否 | Pieris melete
川崎市高津区千年(たちばなふれあいの森) | 2010/06/17
スジグロシロチョウの交尾拒否
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=367(Auto-Hi) SS=1/104 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:スジグロシロチョウは本当に多く、あちこちでこのような求愛・交尾拒否の様子が見られた。日陰での撮影だったのでシャッタースピードが遅くて♂の被写体ブレが酷いけど、まあ動きが感じられる写真ってことで許してください。
スジグロシロチョウの吸水 | Pieris melete
川崎市高津区千年(たちばなふれあいの森) | 2010/06/17
スジグロシロチョウの吸水行動
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/84 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:スジグロシロチョウの吸水行動は珍しい光景のような気がしたので撮影。

他には、かなり擦れの進んだヒカゲチョウやサトキマダラヒカゲ、クロアゲハ、アゲハなどが見られた。クロアゲハはたちばなふれあいの森で2~3頭続けざまに現れたので見ると、樹間の奥にサンショウが生えているのが見えた。今度このサンショウの木をよく探すと、クロアゲハの幼虫が得られそうだ。

アカボシゴマダラ

だいぶ日が過ぎてから書いてます。

午前中に寺家ふるさと村で娘が畦から転落した午後(むしろ夕方)、スイミングスクールへの送迎のついでに、スクール前の斜面を少しウロウロしてみました。

この斜面はほんの猫の額ほどの広さですが、夏~秋にかけてウラナミシジミやウラギンシジミ、イチモンジセセリ、テングチョウなどが見られるほか、数本生えているクヌギの梢上でコミスジがテリトリーを張っていたりするなど、ちょっとした憩いの空間ではあるのです。

スイミングスクール前の斜面

コミスジが撮れないかと思っていたのですが、居ませんでした。 居たのはキタテハとモンシロチョウくらい。つまらんなー、と思っていたらスイミングスクールの建物上空を白化型のアカボシゴマダラがふわ~っと滑空して現れました。

降りてこなかったので撮れませんでしたが、考えてみれば今年アカボシゴマダラは初見です。昨年、市街地内であれほど普通に見られたのに今年はまったく見ないのは、やはり天候不順がこの移入種の発生にも影響を与えているのでしょうか。

悪いことは重なるもの

昨日書いたとおり、明日の13日は仕事を休めなくなりました。

実は今日も休みを取っていました。但し、元々女房の用事に伴って、女房の代わりに子どもの面倒を見るために取った休みなワケです。つまり遠征は無理。でも遠征は無理でも子どもを散歩に連れて行くついでなら良いじゃん!ということでいつもなら東高根森林公園か生田緑地へ出かけるところ、少しだけ遠出して寺家ふるさと村へ向かいました。

国道246号線が混雑していたので50分ほどかかって現地到着。昼までには戻らなくてはならないとしても、1時間くらいは歩けるかな?と散策開始しました。

ところが、5分後私たちは早くも帰宅しなければならなくなってしまいました。 娘が田圃の畦から転落して下半身ずぶ濡れの泥まみれになってしまったからです。

ということで、帰りは割と空いていて30分ほどで帰宅し、風呂に入れて洗濯して、ようやく落ち着いたところです。

現地はとても良い天気で、道路沿いにはモンシロチョウ、スジグロシロチョウ、キタキチョウ、ヤマトシジミ、ヒメウラナミジャノメ、キマダラセセリなどが飛び回っていました。 雑木林内に入ることも許されなかったのは、何か私の行いが悪かったのでしょうか。

幸い、娘がけが一つしていなかったのだけが救いです。午後はスイミングがあるので出直しは不可。やっぱり、Fieldwork は7月までお預けのようです。

昨日の今日ですが、13日の出撃中止

仕事、休めなくなりました。(´・ω・`)ショボーン

まあ、天気予報はどんどん悪くなって、昨日時点で曇マークだったのが今日は傘マーク付きになっているので、休めても出撃出来なかった公算が高いですが。

いずれにせよ、6月の出撃は5日の西丹沢だけで終わってしまいました。その分7月に…出撃できるかどうかはまだ判らない。

13日の天気予報は曇天、しかも下り坂

今日は凄く良い天気でしたね。こんな日に会社を休んで Fieldwork に出掛けたいものです。

ところが、今月の Fieldwork 予定日はあと1日だけ、13日(日)に休みを取っているのですが、どうも天候が思わしくない。現時点での予報では曇天。しかも翌14日からは雨の予報ですから下り坂。さらにそのまま梅雨入りの可能性もあるという…。

個人的に天気予報の天候の変わり目は、遅れることよりも早まることの方が多い気がしていますので、どうやら状況は絶望的な予感。7月までまともな Fieldwork はお預けになるかもしれません。(泣

もし天候が良かったらどこへ行くか

3回連続で西丹沢へ行きましたので、ここらで多摩丘陵を考えています。時期的にはゼフィルスがターゲットになると思いますが、私、ゼフィルス産地を知らないんですよね。地元の生田緑地、寺家、小山田緑地の3箇所の中から2箇所くらい組み合わせて廻りたいと考えています。

…天候が良くないとただの妄想に終わってしまいますが。

コウチスズメ♀しかも産卵

6月7日の朝、マンションのエントランスホール天井にスズメガが1頭へばりついていた。蝶と蛾は同じ鱗翅目で分類上あまり区別に意味はないので、このBlogでは同定が比較的容易な中大型種であれば蛾も取り扱おうと思っているので、今回も撮っておいた。

コウチスズメ♀ | Smerinthus Tokyonis
川崎市高津区 | 2010/06/07
コウチスズメ♀
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash-ON
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:スズメガならすぐ判るだろうと思っていたのだが、意外に難しい。【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】の画像ではブドウスズメかハネナガブドウスズメが一番似ているようだ。発生時期を考えるとこの2種ならハネナガブドウスズメの方が可能性が高いが、どうだろうか。
Memo:【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】の掲示板コウチスズメと教えていただいたので追記修正しました。

同定の問題もともかく、写真をよく見ると緑色の卵のようなものが写っている。帰宅時、まだ居たので角度を変えて撮影してみた。やっぱり卵のようだ。♀確定。

コウチスズメ♀ | Smerinthus Tokyonis
川崎市高津区 | 2010/06/07
コウチスズメ♀(角度を変えて撮影)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/104 分割測光 -1.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:この角度で見ると合計6個も産卵してる。ちなみにここはマンションのエントランスホールの天井であって、当然孵化しても幼虫は育たない。

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