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2010-05

遠征:西丹沢(5月28日)

また西丹沢へ行ってきました。行く手に見える丹沢山塊を覆う雲に「行き先を変えた方が良いかな?」と迷いながら祈るように車を走らせましたが、世附林道の浅瀬ゲートに着いたときにはなんと晴れていました。良かった!しかし、午前中のうちはまだ時折晴れ間が覗いたものの、午後になると陽はほとんど差さなくなってしまいました。気温も低く肌寒いほど。全体としては低調な一日で、やはり多摩丘陵あたりに転進していた方が成果は良かったかもしれません。

世附川水系/世附林道

浅瀬ゲートを抜けて歩き出すと早速オナガアゲハが現れた。続いてクロアゲハ、ふわっとした飛び方のウスバシロチョウ、カラス系のアゲハと次々に蝶が現れ、期待が膨らむ。ほどなく大又沢出合に着いたが、ここに着くまで前回ロケハンした大又林道を地蔵平まで歩くか、昨年途中で引き返した世附林道をもっと奥まで歩くか、決めかねていた。そこでコインを投げて行き先を決めた。コインの示した行き先は大又林道。よし行くぞ、と歩き出したのは世附林道の方だった。コイン投げたの意味ないじゃん。

淺瀬ゲート~大又沢出合~芦沢橋

この区間を歩いている間は時折雲がかかったものの概ねよく晴れていた。気温が低かったのであまり飛ばなかったけど、それでも後の時間帯よりは蝶影が多かった。世附川の北岸を歩くこの区間は明るく開けた林道で道端に花も多く、天候がもっと良ければ撮影チャンスも多そうだ。

目撃記録

  • オナガアゲハ(3~4)
  • クロアゲハ(2)
  • カラス系アゲハ(1)
  • ウスバシロチョウ(1)
  • スジグロシロチョウ(2~3)
  • サカハチチョウ(1)
  • トラフシジミ(1)
トラフシジミ | Rapala arata
神奈川県山北町(世附林道) | 2010/05/28
トラフシジミ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=238(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:今日も前回に続いて綺麗なトラフシジミに出逢えた。ちょっと斜めに傾いだポジションなので、ちょっと見上げる感じに(翅が真横から写るように)撮ろうとしたら逃げられました。
ヒメウラナミジャノメ | Ypthima argus
神奈川県山北町(世附林道) | 2010/05/28
ヒメウラナミジャノメ
RICOH R8
18.7mm(105mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/143 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash=ON
3648×2736 → 800×600(Resized&Edited)
Memo:帰り際の16時頃に撮影したので薄暗く、FlashをONにしないとまともに写らなかった。シャドウ部や色温度を少し調整。

芦沢橋~山百合橋

芦沢橋から山百合橋までの区間は世附川の南岸を歩く。前半は明るく開けた林道で道端に花も多いが後半は薄暗い林道なので、蝶が飛ぶとしたら前半の区間だ。しかし、雲が多くなって晴れ間が減ってきて蝶が飛ばなくなってきたため、この区間で目撃した蝶はオナガアゲハ(2)のみ。写真も無い。

山百合橋~土沢出合(国有林/民有林境界)

蝶が飛びそうな明るく開けた環境は山百合橋渡橋直後の短い区間のみ。ちょうど晴れ間が覗いたので少し蝶が飛び出してくれた。

目撃記録

  • サカハチチョウ(2)
  • オナガアゲハ(1)
  • 不明黒系アゲハ(1)
  • コミスジ(1)
  • 不明越冬タテハ(1)
サカハチチョウ | Araschnia burejana
神奈川県山北町(世附林道) | 2010/05/28
サカハチチョウ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=154(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

サカハチチョウ
RICOH R8
18.7mm(105mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/470 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:サカハチチョウが2頭もつれ合いながら現れ、1頭が飛び去った後ももう1頭はしばらくモデルになってくれた。前回まったく見られずに怪訝に思っていたが、やっぱり分布していたようだ。

土沢出合(国有林/民有林境界)~大棚橋

水ノ木橋の少し手前に良い感じのポイントがあるが、そこに至るまでが薄暗い林道だ。かなり長い距離を歩くことになるので、ポイントまで歩くべきか微妙なところだ。

目撃記録(林道)

  • コジャノメ(1)
  • カラス系アゲハ(1)

目撃記録(水ノ木橋手前のポイント)

  • オナガアゲハ(3~4)
  • カラス系アゲハ(1)
  • トラフシジミ♀(1)
  • コミスジ(1)
  • コジャノメ(1)
  • アオバセセリ(1)
トラフシジミ(産卵) | Rapala arata
神奈川県山北町(世附林道) | 2010/05/28
トラフシジミ♀(産卵)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=228(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ここは良い感じのポイントだ、と思ったので晴れ間が覗くまで弁当を食べて待つことにした。しかし晴れ間が覗くまでもなく濃青色の翅を煌めかせてトラフシジミが現れた。慌てて食べかけの弁当を置いて撮影したところ、前回に続いて産卵シーンをGETできた。
コジャノメ | Mycalesis francisca
神奈川県山北町(世附林道) | 2010/05/28
コジャノメ(開翅)
RICOH R8
18.7mm(105mm-Equiv.) ISO=367(Auto-Hi) SS=1/143 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

コジャノメ(閉翅)
RICOH R8
18.7mm(105mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/143 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash=ON
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:開翅もしてくれたので珍しく翅の表裏両面を撮影できた。

大棚の滝を見た後、帰路に。もうまったく晴れ間が覗かなくなっていたので、帰り道に蝶の姿を見ることはまったく無かった。

蝶以外の昆虫写真

ハムシの仲間(交尾)
神奈川県山北町(世附林道) | 2010/05/28
ハムシの仲間(交尾)
RICOH R8
8.9mm(50mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/42 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:水ノ木橋手前のポイントにて。たくさん居たので撮っておいた。

雨上がりのサトキマダラヒカゲ

雨上がりの朝。民家の庭先に咲くバラにサトキマダラヒカゲが静止していた。

サトキマダラヒカゲ | Neope goschkevitschii
川崎市高津区久本 | 2010/05/25
サトキマダラヒカゲ
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/810 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:妙に違和感を感じる。やはり樹液に集まる蝶という先入観があるからか。せっかくなのでいろいろアングルを考えて撮りたかったのだが、2枚撮ったところでこの家の方が出てきて門扉を開閉したので、驚いて飛び去ってしまった。

遠征:西丹沢

西丹沢へ行ってきました。4月30日以来の、ようやく5月第1回目の遠征です。

西丹沢は昨年7月5日以来2度目です。一応前回の失敗(高速を使わなかった)を反省し、今回は東名高速を利用して早めの到着を目指しました。出発時刻が遅めなので現地到着は10時過ぎになりましたが、それでも「やはり西丹沢は近い」と実感しました。他の場所へあちこち向かうよりも、今後は西丹沢をメインの遠征先にしてじっくり開拓していくのが良いような気がします。

玄倉川水系/中ノ沢林道

今回最初に向かったのが玄倉川水系の中ノ沢林道。それほど長い林道ではないので今回は林道入口近くに車を停め、歩いて往復しました。しかしやや薄暗い区間が長いので、次からは車で登って要所要所のポイントで車を駐めるようにした方が効率が良さそうです。

中ノ沢林道での目撃記録

  • オナガアゲハ (多)←なのにまったく撮影できず。
  • カラスアゲハ (やや多)←なのにまったく撮影できず。
  • アオバセセリ (2頭)←写真有り
  • スギタニルリシジミ (1頭)←写真有り
  • ヤマトシジミ (2頭)
  • トラフシジミ (1頭)←写真有り
  • アサギマダラ (1頭)
  • 不明タテハ(黒:スミナガシかルリタテハ?)
  • アカタテハ(幼虫)←写真有り

特にオナガアゲハが多い。カラスアゲハも少なくないが、その倍くらいの数が花木のポイントに現れた。薄暗い林道を蝶道にして飛んでいくのは例外なくオナガアゲハなので、トータルでは3:1くらいの割合になります。なお、見られたオナガアゲハの2/3は後翅の白斑が見えたので確実に♂でした。印象としてはほとんど♂だなあ、という感じです。

ところで、この時期の渓谷に多いはずのサカハチチョウがまったく見られませんでした。確かに時期的にやや遅めではありますが、少しは残っていてもいいはず。丹沢には分布しないのだろうか。

中ノ沢林道での成果写真

林道脇の花木(どうやらミツバウツギらしい)のポイントでアオバセセリ♂がテリトリーを張っていた。

アオバセセリ♂ | Choaspes benjaminii
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
アオバセセリ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=238(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 +0.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

アオバセセリ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=141(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 +0.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

アオバセセリ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/380 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:アオバセセリの占有行動が激しくて少しもじっとしてくれないため、時間をかけた割には撮影チャンスは少なかった。望遠端300mm-Equiv.くらいあるとやや遠目の枝先に停まった時も狙えるので、もう少しチャンスが多かったような気がする。今度発売になるRICOH GXRの28-300mmズームが欲しいなあ。

アオバセセリの居たポイントとは別の花木のポイントにはトラフシジミの♀が来ていた。

トラフシジミ♀ | Rapala arata
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
トラフシジミ♀
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=383(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

トラフシジミ♀(産卵行動)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=200(Auto-Hi) SS=1/250 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:かなり綺麗な個体だったので、風で枝が揺れて証拠写真程度にしかならなかったのが残念だ。後でよく見たらこの風の中で産卵行動を取っていたようである。

林道終点付近で見かけた薄汚れたシジミ。もしかしたらと思って撮っておいたらスギタニルリシジミだった。

スギタニルリシジミ | Celastrina sugitanii
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
スギタニルリシジミ
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/470 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

スギタニルリシジミ
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/440 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:やっぱりスギタニルリシジミのようだ。伊豆の奥野林道で見かけたシジミもたぶんスギタニルリシジミだと思うが、はっきり同定できたのは初めてだから、ボロボロでも嬉しい。

林道終点付近にカラムシの群生があったので巣を開いてアカタテハの幼虫を確認してみた。

アカタテハ(幼虫) | Vanessa indica
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
アカタテハ(幼虫)
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=351(Auto-Hi) SS=1/45 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:まだ若齢幼虫のようだ。

アオバセセリがテリトリーを張っていた花木ポイントはオナガアゲハやカラスアゲハも次々と飛来する蝶道になっていたが、アオバセセリがその都度追飛するので、たまに吸蜜体勢に入ってくれる個体があってもカメラを構えている間に追い払われてしまう。気が付いたら1枚も撮影できてなかった。今から考えるとアオバセセリを一時的に捕まえちゃえば良かったのかも。気が済むまで撮影してから放してやれば良いのだし。今度から捕虫網も忘れずに持参するようにしよう。

蝶以外の写真

キンモンガ | Psychostrophia melanargia
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
キンモンガ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=135(Auto-Hi) SS=1/250 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:一瞬見慣れない蝶だな、と思ってしまった。すぐ蛾だと判ったけど。昼行性の蝶のような蛾として割と有名らしい。
ミヤマハンミョウ | Cicindela sachalinensis
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
ミヤマハンミョウ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/540 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 2400×1800(Trimmed) → 800×600(Resized)
Memo:ハンミョウと言えば虹色に輝くナミハンミョウしか知らないので嬉々として撮影。でも普通種でした。

中川川水系/白石オートキャンプ場~用木沢出合~白石沢林道終点

午後はロケハンを兼ねて中川川水系へ移動。最奥部の白石オートキャンプ場付近を少し歩き回ってみた。道路がオナガアゲハやカラスアゲハの蝶道になっているので採集には良いが撮影は無理だ。キャンプ場内にツツジのポイントがいくつかあるので、ここで待ち伏せるのが良さそうに感じたが、土曜日で客も多く、何となくキャンプ場内に入り込むのは気が引けてしまった。客の少ない平日なら良いポイントになるかもしれない。

中川川での目撃記録

  • オナガアゲハ(多)
  • カラスアゲハ(やや多/1頭だけミヤマカラスアゲハっぽい個体も目撃)
  • ジャコウアゲハ(1頭)←写真有り
  • コミスジ(1頭)←写真有り

中川川での成果写真

コミスジ | Neptis sappho
神奈川県山北町(中川川) | 2010/05/22
コミスジ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/570 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 2400×1800(Trimmed) → 800×600(Resized)
Memo:タテハチョウ科の写真が撮れてなかったので慎重に撮影したが、すぐに飛ばれてしまった。
ジャコウアゲハ♂ | Atrophaneura alcinous
神奈川県山北町(中川川) | 2010/05/22
ジャコウアゲハ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=248(Auto-Hi) SS=1/250 分割測光 +0.3EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

ジャコウアゲハ♂
RICOH R8
18.7mm(106mm-Equiv.) ISO=336(Auto-Hi) SS=1/143 分割測光 +0.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ようやく吸蜜・休息するオナガアゲハを撮れる!と思ったらジャコウアゲハだった。とてもおとなしい子で、何度か驚かせて飛ばしたがその都度戻ってきてくれたので良い感じの写真が撮れた。

蝶以外の写真

ナミハンミョウ | Cicindela (Sophiodela) japonica
神奈川県山北町(中川川) | 2010/05/22
ナミハンミョウ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/470 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:白石オートキャンプ場付近にたくさん居た。

世附川水系/大又沢林道

もう夕方近くなっていたので、既に蝶の姿は望めない完全なロケハン。大又沢林道は長いので、途中まで入って雰囲気だけでも掴もうということです。

薄暗い箇所もありますが、中ノ沢林道よりも開放的な区間が多く、ところどころ花の咲くポイントもあって好感が持てます。沢が非常に近く要所要所で沢に降りるのも容易そうです。問題は距離が長いこと。今回は途中で引き返しましたが、登山ガイドによれば地蔵平はかなり広く明るい広場になっているようなのでここまで登ってみたいところです。しかし片道2時間くらいかかるようなので撮影しながらだと3~4時間はかかってしまいそうです。

大又沢林道での目撃記録

  • オナガアゲハ(2頭)
  • アサギマダラ

歩いたのは16時過ぎだから、目撃記録が少ないのは当たり前です。

大又沢林道での成果写真

有りません。

雨上がりの朝

雨上がりの好天の朝。溝の口南口駅前の小山から次々と4頭も黒系アゲハが飛び出してきた。また、小山の樹間の暗がりの奥の方を覗くと、樹間を縫うように黒系アゲハが飛んでいくのが見えた。やはり、雨上がりの好天の日は蝶の活動が活発になるようだ。

黒系アゲハは飛んでいくのが見られただけで停まってくれなかったが、代わりに林縁の空地にコジャノメが発生していた。撮った個体はやや擦れ気味だったけど。

コジャノメ | Mycalesis francisca
川崎市高津区(久本・末長山) | 2010/05/21
コジャノメ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/290 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:野外ではヒメジャノメと区別が付かない。一応、同定は合ってるはず。

コジャノメの居た林縁の空地はこんなところ。この奥の暗がりを黒系アゲハ(たぶんクロアゲハ)が飛んでいた。

林縁の空地

黒系アゲハの目撃記録

遠めから目撃した蝶を近似種と区別して同定するのは難しい。距離が近くても、サッと視界を横切っていったような場合に瞬間的に同定するのはやはり難しいものだ。ところが、黒色系のアゲハ類は大型なために遠めからでも目に付きやすく、サッと視界を横切ってハッとさせられることも多い。つまり、はっきり同定しにくい状況での目撃記録が多くなりやすい蝶であると言える。

今朝も、自宅から溝の口駅まで歩いていく途中、黒色系のアゲハを3頭目撃した。1~2頭目は遠めからの目撃だったが、過去の経験からジャコウアゲハやカラスアゲハではなく、クロアゲハであると結論付けた。そして3頭目が遠めから近づいてくるのを見た時も、やはりクロアゲハであると思っていた。

ところが、この3頭目が目の前を横切っていった時、後翅の尾状突起を欠くナガサキアゲハの新鮮な♂個体であることがはっきりと確認できた。と、同時に1~2頭目をクロアゲハとした遠めからの判断に、急に自信が無くなってしまった。何しろ、目の前に来るまで3頭目もクロアゲハだと思っていたのだ。

Tag付けルールの変更

このBlogでは目撃した蝶の種名をTag付けしているが、今までは同定に至らなかった曖昧な目撃記録は本文中には記載してもTagは付けない、という形で運用してきた。ところが、上記のとおり黒色系アゲハの同定が難しくなると、今までのルールだとTag付け出来ない目撃記録が増え、将来の検索性を担保できなくなってしまいそうだ。そこで、今後は未同定のままでも黒系アゲハというTag付けを行うことにしようと思う。(同定できた場合は種名でTag付けする)

なお、この黒系アゲハという表現は、探蝶逍遥記さんから拝借した。今までこのBlogでは、「黒いアゲハ類」とか「大型アゲハ類」という呼び方をしてきたが、黒系アゲハの方がずっとスマートだ。

朝Field-5月16日

久し振りの朝のField Work。この日はフィールドノートの情報を頼りにアオバセセリを見に出かけた。但し、思惑通りの時間に家を出られなかったので、日曜日なのに確保できた時間はわずか10分間。わずか10分間では念願のアオバセセリに出逢えるはずもなく、願いは適わなかった。

とりあえずフィールドノートのコメント欄で質問した東屋は「同じ場所にある別の東屋」ということが分かった。すぐ近くに東屋が3つも建っていたとは…。

10分間で見ることが出来た蝶は下記の通り。

  • クロヒカゲ(緑地外)
  • サトヒメキマダラヒカゲ
  • クロアゲハ
  • アオスジアゲハ
  • コミスジ

そろそろ樹林内の樹液スポットにも蝶が集まり始めそうだ。

朝のField Workについて

実は4月9日に書いたタイム・リミットが少し甘く、最近2回連続で会社にギリギリ遅刻という失態をやらかしてしまったので、しばらく朝のField Workを自粛していた。どうやら、余裕を見てあと5分ほどタイム・リミットを前倒しする必要があるようだ。ところが、タイム・リミットを前倒しするともともと10分間しかなかった時間がわずか5分間になってしまう。これでは無理する意味が無いので、基本的に平日は朝のField Workを諦めることにした。

GW散策:生田緑地と多摩川河川敷(2)

5月4日のエントリーですが、書いてるのは11日です。1週間経ってしまった。(^^;

多摩川河川敷(宿河原)

前日は生田緑地→多摩川の順に回ったが、この日は多摩川→生田緑地の順に回った。

ジャコウアゲハ越冬蛹の様子

前日、蛹の中が透けて見えるようになっていた越冬蛹の様子を確認した。

ジャコウアゲハ越冬蛹の抜け殻
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/05/04
ジャコウアゲハ越冬蛹の抜け殻
RICOH R8
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:さすがに11時近かったので、羽化した成虫はもう居なかった。前日に比べて♀の数がぐっと増えていたので、この個体も♀だったかも?

多摩川河川敷の蝶

ジャコウアゲハ♂♀、アゲハ、アオスジアゲハ、ツバメシジミ♂、ベニシジミ、ヒメウラナミジャノメ、ルリタテハ、モンシロチョウが見られ、特にジャコウアゲハの♀が前日と比べて増えた。

ジャコウアゲハ♂(吸蜜) | Atrophaneura alcinous
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/05/04
ジャコウアゲハ♂の吸蜜
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=154(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
ジャコウアゲハ♀(吸蜜) | Atrophaneura alcinous
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/05/04
ジャコウアゲハ♀の吸蜜
RICOH R8
31.3mm(177mm-Equiv.) ISO=336(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:土手を飛ぶ個体は飛翔でしか狙えないが、吸蜜シーンを狙えるポイントがあった。ただ、日陰でシャッタースピードを稼げないのがネック。もう少し時間をかけて狙いたかったけど。
ツバメシジミ♂(吸蜜) | Everes argiades
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/05/04
ツバメシジミ♂の吸蜜
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Aut-Hi) SS=1/620 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:翅の裏面が撮りたかったので見上げるようなアングルで撮ってみた。
ヒメウラナミジャノメ | Ypthima argus
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/05/04
ヒメウラナミジャノメ
RICOH R8
11.7mm(66mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/270 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ジャノメチョウのくせに明るい陽地が好きみたい。

生田緑地

西口駐車場→七草峠→尾根筋の自然探勝路→ホタルの里→谷間の自然探勝路→西口駐車場

この日は西口駐車場~七草峠の蝶道で黒いアゲハ類を見かけなかった。ホタルの里でツマキチョウを20分ほど追跡するも、なったく停まる気配がなく断念。谷間の自然探勝路では今年初めてのキアゲハが見られた。

他には、モンシロチョウ、ツマグロヒョウモン♂が見られた。

生田緑地での写真は無し。

GW散策:生田緑地と多摩川河川敷

5月3日のエントリーですが、実際にこれを書いてるのは5月9日です。ぼやぼやしているうちにもう6日も経ってしまいました。

GW中に家族を置いて独りで遠征に行くわけにいかないので、娘を連れて2~3時間程度散策するのが限度です。この日は「つつじ寺」として有名な神木山等覚院の様子を覗いた後、生田緑地と多摩川河川敷をハシゴしました。

神木山等覚院

ここは「つつじ寺」として有名なくらいなので、アゲハ類の吸蜜が見られないかと思って足を運んだのですが、アゲハ類の姿は見られませんでした。

つつじは、まだ5分咲き程度の株もある一方、もう見頃を過ぎた株も有って、全体としては丁度見頃かな、という印象。4月30日の伊豆半島のつつじもこんな感じでした。旧向ヶ丘遊園と東高根森林公園の間に位置しており、比較的緑の多い所なので期待していたのですが、やはり今年はまだ時期が早いのか…?

生田緑地

生田緑地ではプラネタリウム見学のため、投影開始前の1時間だけ散策しました。ルートは、青少年科学館→奥の池→伝統工芸館→谷間の自然探勝路→尾根道の自然探勝路→七草峠→青少年科学館 です。

西口駐車場~七草峠の尾根筋

この尾根筋は黒いアゲハ類の蝶道です。この日も伝統工芸館の脇からこの舗装路に出た途端、黒いアゲハが前を横切って道路沿いに西口駐車場の方へ飛んでいくのを見たのを皮切りに、この尾根筋で3頭の黒いアゲハ類を見ました。同定できたのは2頭目でクロアゲハ。後翅の白斑は未確認ですが小型の個体だったので♂でしょう。同定できるほど接近できなかった他の2頭も、遠目ですが印象としてはクロアゲハだったと思われます。

この蝶道で困るのは手頃な撮影ポイントが無いこと。どこかにつつじの植え込みでもあれば吸蜜ポイントになると思うのですが、現実には飛びすぎていくアゲハ類を目で追うことしか出来ませんでした。

谷間の自然探勝路

モンシロチョウ、ツマキチョウ♂♀、キタキチョウ、ツバメシジミ♂、アオスジアゲハ、ツマグロヒョウモン♂の姿が見られ、やや甘ピンですがアオスジアゲハの吸水シーンが撮れました。

アオスジアゲハ♂(吸水) | Graphium sarpedon
生田緑地(川崎市多摩区) | 2010/05/03
アオスジアゲハ♂(吸水)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/310 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
ツバメシジミ♂ | Everes argiades
生田緑地(川崎市多摩区) | 2010/05/03
ツバメシジミ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/330 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

多摩川河川敷

プラネタリウム見学後、真っ直ぐ帰宅しないで多摩川河川敷(宿河原)へ立ち寄ってみたところ、鯉のぼりが悠然と泳いでいた。

鯉のぼり

と、思ったら多摩川に注ぎこむ水路を遡ろうとする本物の鯉の群れも。産卵期なのかな。

鯉の遡上?

多摩川河川敷の蝶

ジャコウアゲハ♂♀、アゲハ、ツマグロヒョウモン♂、ヒメウラナミジャノメ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ベニシジミ、ツバメシジミ♂が見られた。

ツマグロヒョウモン♂ | Argyreus hyperbius
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/05/03
ツマグロヒョウモン♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/440 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 2400×1800(Trimmed)→ 800×600(Resized)
スジグロシロチョウ | Pieris melete
多摩川河川敷 | 2010/05/03
スジグロシロチョウ
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/410 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
ヒメウラナミジャノメ | Ypthima argus
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/05/03
ヒメウラナミジャノメ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/330 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

ヒメウラナミジャノメ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/310 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

ジャコウアゲハの蛹

4月21日のエントリのコメントに、ジャコウアゲハ越冬蛹2つのうち、1つが行方不明と書いた。その行方不明の蛹は結局見つかっていないが、この日もう1つ(3つめ)越冬蛹を見つけた。

ジャコウアゲハの越冬蛹(3つめ)
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/05/03
3つめのジョウコウアゲハ越冬蛹
RICOH R8
3648×2736 → 800×600(Resized)

さらに、以前からあった越冬蛹の方は羽化直前で中が透けて見えるようになっていた。

羽化直前のジャコウアゲハ越冬蛹
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/05/03
羽化直前のジャコウアゲハ越冬蛹
RICOH R8
3648×2736 → 800×600(Resized)

翌朝、羽化を見に来れれば最高だったのだが。

4月26日はまだ♂ばかりでしたが、この日は♀の発生も始まっていました。(2~3頭見た)

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