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西丹沢:大又沢林道 (その他の蝶 ほか)

西丹沢:大又沢遠征の第3段。今回が最終回です。その他の蝶と蝶以外に蛾も1種撮ったのでまとめて掲載します。

スミナガシ多数

今回の遠征で、カラスアゲハと並んで最も多く見られた蝶がスミナガシ。長い林道のあちこちで吸水するもの、獣糞で吸汁するものが多数見られた。今までスミナガシってそんなに個体密度が高くないと思っていたのですが、考えを改めるべきでしょうか。写真もたくさん撮りましたが、今回は4枚掲載しておきます。

スミナガシ | Dichorragia nesimachus
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
スミナガシ
RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=400 SS=1/164 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:まずは路上で吸水中の個体の開翅写真。この日2番目に逢った個体。

スミナガシ

RICOH R8
15.1mm/85mm-equiv. ISO=100 SS=1/203 F4.59
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0.3EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:獣糞で吸汁中の閉翅写真。この個体は5番目に逢った個体。

スミナガシ(集団吸汁)

RICOH R8
15.1mm/85mm-equiv. ISO=248 SS=1/104 F4.59
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash=ON
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:獣糞で吸汁中の個体を撮影していたら、もう1頭寄ってきて2頭並んで吸汁を始めた。地蔵平から折り返した後は数えてないので何頭目かはもう分からない。

スミナガシ(集団吸汁)

RICOH R8
5.7mm/32mm-equiv. ISO=100 SS=1/73 F3.61
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:さらに3頭目がやってきて吸汁しようとした。左手前の個体が割と攻撃的で、すぐに小突き回して追い出してしまったので3頭並んでいたのはほんの一瞬。いまいち構図もピントも合ってないが、せっかく3頭一緒に写ったので1枚。

ところで、前述のキリシマミドリシジミを撮影に来られたが帰りがけに、「今日はスミナガシを見ていない」と言っていて驚いた。私の話を聞いて「キリシマ狙いで目に入らなかっただけかあ!」と嘆息してらしたが…。

コミスジ

次にコミスジ。コミスジもたくさん居ました。

コミスジ | Neptis sappho
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
コミスジ
RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=400 SS=1/143 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:葉面でのテリ張りポーズ。
コミスジ
RICOH R8
5.7mm/32mm-equiv. ISO=100 SS=1/68 F3.61
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:上とは別の個体で林道上に降りたところ。吸水はしてませn。

ジャノメチョウ

地蔵平の草地ではジャノメチョウを何頭か見かけました。本当は、ここでヒョウモンが見られないかと期待していたのですが。

ジャノメチョウ | Minois dryas
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
ジャノメチョウ
RICOH R8
15.1mm/85mm-equiv. ISO=100 SS=1/143 F4.59
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:昨年小山田緑地で撮ったのはボロボロだったので、割と綺麗なのが撮れて嬉しい。

コムラサキ

次はコムラサキ。林道沿いの何箇所かで見かけたが、地蔵平が一番撮りやすかった。

コムラサキ | Apatura me
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
コムラサキ
RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=114 SS=1/250 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:前述のアサマイチモンジ?と並んで吸水していた個体。

コムラサキ

RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=176 SS=1/250 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 2400×1800(Trimmed) → 800×600(Resized)
Memo:上のと同じ個体。近寄りすぎて飛ばれた先で開翅したので遠めからやや無理めに撮影。もっと近くで開翅してくれれば良いのに。

写真は載せませんが、他にもサカハチチョウ、ウラギンシジミ、クロアゲハ、オナガアゲハ、イチモンジチョウが見られました。(ウラギンシジミ以外はボロが多かった)

蝶以外の昆虫

蜻蛉が多数居ましたが、今回は蝶で充分と無視に努めました。しかし、これだけは別!と撮ったのがこの蛾です。シンジュサンが居たので手乗りにして撮影。

シンジュサン | Samia cynthia pryeri
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
シンジュサン(手乗り)
RICOH R8
5.7mm/32mm-equiv. ISO=100 SS=1/52 F3.61
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ちょっとボロな♂。中学時代は毎年学校の壁に貼り付いていたものですが…。見るのはその中学以来です。28年振り?

シンジュサン(顔アップ)

RICOH R8
5.7mm/32mm-equiv. ISO=148 SS=1/45 F3.61
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:顔のアップ。ヤママユガ科の蛾はみんな可愛いんだよね、顔が。

路上で時折翅を動かしながら静止していたので、最初はそのまま撮っていたのですが、そのうち蟻が1匹寄ってきて格闘を始めたので、こりゃヤバイと手乗りにし、撮ってから近くの木の枝や葉に止まらせようとしたのですが、こいつ上手く止まれないんですよ。止まれた!と思ってしばらく見ているともぞもぞ動いた途端につるっと落っこちちゃう。何度かやったのですが、最後は諦めました。寿命が近づいて弱っているのか、もともと鈍くさい種なのか…。(昔の記憶では何だかもともと鈍くさい種のような気がします)それにそても、ヤママユガ科の幼虫はもの凄い力で枝にしがみついてますよね。親子なのにえらい違い。(幼虫は腹脚があるから当たり前ですけど)

以上

コウチスズメ♀しかも産卵

6月7日の朝、マンションのエントランスホール天井にスズメガが1頭へばりついていた。蝶と蛾は同じ鱗翅目で分類上あまり区別に意味はないので、このBlogでは同定が比較的容易な中大型種であれば蛾も取り扱おうと思っているので、今回も撮っておいた。

コウチスズメ♀ | Smerinthus Tokyonis
川崎市高津区 | 2010/06/07
コウチスズメ♀
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash-ON
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:スズメガならすぐ判るだろうと思っていたのだが、意外に難しい。【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】の画像ではブドウスズメかハネナガブドウスズメが一番似ているようだ。発生時期を考えるとこの2種ならハネナガブドウスズメの方が可能性が高いが、どうだろうか。
Memo:【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】の掲示板コウチスズメと教えていただいたので追記修正しました。

同定の問題もともかく、写真をよく見ると緑色の卵のようなものが写っている。帰宅時、まだ居たので角度を変えて撮影してみた。やっぱり卵のようだ。♀確定。

コウチスズメ♀ | Smerinthus Tokyonis
川崎市高津区 | 2010/06/07
コウチスズメ♀(角度を変えて撮影)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/104 分割測光 -1.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:この角度で見ると合計6個も産卵してる。ちなみにここはマンションのエントランスホールの天井であって、当然孵化しても幼虫は育たない。

遠征:西丹沢

西丹沢へ行ってきました。4月30日以来の、ようやく5月第1回目の遠征です。

西丹沢は昨年7月5日以来2度目です。一応前回の失敗(高速を使わなかった)を反省し、今回は東名高速を利用して早めの到着を目指しました。出発時刻が遅めなので現地到着は10時過ぎになりましたが、それでも「やはり西丹沢は近い」と実感しました。他の場所へあちこち向かうよりも、今後は西丹沢をメインの遠征先にしてじっくり開拓していくのが良いような気がします。

玄倉川水系/中ノ沢林道

今回最初に向かったのが玄倉川水系の中ノ沢林道。それほど長い林道ではないので今回は林道入口近くに車を停め、歩いて往復しました。しかしやや薄暗い区間が長いので、次からは車で登って要所要所のポイントで車を駐めるようにした方が効率が良さそうです。

中ノ沢林道での目撃記録

  • オナガアゲハ (多)←なのにまったく撮影できず。
  • カラスアゲハ (やや多)←なのにまったく撮影できず。
  • アオバセセリ (2頭)←写真有り
  • スギタニルリシジミ (1頭)←写真有り
  • ヤマトシジミ (2頭)
  • トラフシジミ (1頭)←写真有り
  • アサギマダラ (1頭)
  • 不明タテハ(黒:スミナガシかルリタテハ?)
  • アカタテハ(幼虫)←写真有り

特にオナガアゲハが多い。カラスアゲハも少なくないが、その倍くらいの数が花木のポイントに現れた。薄暗い林道を蝶道にして飛んでいくのは例外なくオナガアゲハなので、トータルでは3:1くらいの割合になります。なお、見られたオナガアゲハの2/3は後翅の白斑が見えたので確実に♂でした。印象としてはほとんど♂だなあ、という感じです。

ところで、この時期の渓谷に多いはずのサカハチチョウがまったく見られませんでした。確かに時期的にやや遅めではありますが、少しは残っていてもいいはず。丹沢には分布しないのだろうか。

中ノ沢林道での成果写真

林道脇の花木(どうやらミツバウツギらしい)のポイントでアオバセセリ♂がテリトリーを張っていた。

アオバセセリ♂ | Choaspes benjaminii
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
アオバセセリ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=238(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 +0.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

アオバセセリ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=141(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 +0.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

アオバセセリ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/380 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:アオバセセリの占有行動が激しくて少しもじっとしてくれないため、時間をかけた割には撮影チャンスは少なかった。望遠端300mm-Equiv.くらいあるとやや遠目の枝先に停まった時も狙えるので、もう少しチャンスが多かったような気がする。今度発売になるRICOH GXRの28-300mmズームが欲しいなあ。

アオバセセリの居たポイントとは別の花木のポイントにはトラフシジミの♀が来ていた。

トラフシジミ♀ | Rapala arata
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
トラフシジミ♀
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=383(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

トラフシジミ♀(産卵行動)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=200(Auto-Hi) SS=1/250 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:かなり綺麗な個体だったので、風で枝が揺れて証拠写真程度にしかならなかったのが残念だ。後でよく見たらこの風の中で産卵行動を取っていたようである。

林道終点付近で見かけた薄汚れたシジミ。もしかしたらと思って撮っておいたらスギタニルリシジミだった。

スギタニルリシジミ | Celastrina sugitanii
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
スギタニルリシジミ
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/470 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

スギタニルリシジミ
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/440 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:やっぱりスギタニルリシジミのようだ。伊豆の奥野林道で見かけたシジミもたぶんスギタニルリシジミだと思うが、はっきり同定できたのは初めてだから、ボロボロでも嬉しい。

林道終点付近にカラムシの群生があったので巣を開いてアカタテハの幼虫を確認してみた。

アカタテハ(幼虫) | Vanessa indica
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
アカタテハ(幼虫)
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=351(Auto-Hi) SS=1/45 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:まだ若齢幼虫のようだ。

アオバセセリがテリトリーを張っていた花木ポイントはオナガアゲハやカラスアゲハも次々と飛来する蝶道になっていたが、アオバセセリがその都度追飛するので、たまに吸蜜体勢に入ってくれる個体があってもカメラを構えている間に追い払われてしまう。気が付いたら1枚も撮影できてなかった。今から考えるとアオバセセリを一時的に捕まえちゃえば良かったのかも。気が済むまで撮影してから放してやれば良いのだし。今度から捕虫網も忘れずに持参するようにしよう。

蝶以外の写真

キンモンガ | Psychostrophia melanargia
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
キンモンガ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=135(Auto-Hi) SS=1/250 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:一瞬見慣れない蝶だな、と思ってしまった。すぐ蛾だと判ったけど。昼行性の蝶のような蛾として割と有名らしい。
ミヤマハンミョウ | Cicindela sachalinensis
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
ミヤマハンミョウ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/540 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 2400×1800(Trimmed) → 800×600(Resized)
Memo:ハンミョウと言えば虹色に輝くナミハンミョウしか知らないので嬉々として撮影。でも普通種でした。

中川川水系/白石オートキャンプ場~用木沢出合~白石沢林道終点

午後はロケハンを兼ねて中川川水系へ移動。最奥部の白石オートキャンプ場付近を少し歩き回ってみた。道路がオナガアゲハやカラスアゲハの蝶道になっているので採集には良いが撮影は無理だ。キャンプ場内にツツジのポイントがいくつかあるので、ここで待ち伏せるのが良さそうに感じたが、土曜日で客も多く、何となくキャンプ場内に入り込むのは気が引けてしまった。客の少ない平日なら良いポイントになるかもしれない。

中川川での目撃記録

  • オナガアゲハ(多)
  • カラスアゲハ(やや多/1頭だけミヤマカラスアゲハっぽい個体も目撃)
  • ジャコウアゲハ(1頭)←写真有り
  • コミスジ(1頭)←写真有り

中川川での成果写真

コミスジ | Neptis sappho
神奈川県山北町(中川川) | 2010/05/22
コミスジ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/570 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 2400×1800(Trimmed) → 800×600(Resized)
Memo:タテハチョウ科の写真が撮れてなかったので慎重に撮影したが、すぐに飛ばれてしまった。
ジャコウアゲハ♂ | Atrophaneura alcinous
神奈川県山北町(中川川) | 2010/05/22
ジャコウアゲハ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=248(Auto-Hi) SS=1/250 分割測光 +0.3EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

ジャコウアゲハ♂
RICOH R8
18.7mm(106mm-Equiv.) ISO=336(Auto-Hi) SS=1/143 分割測光 +0.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ようやく吸蜜・休息するオナガアゲハを撮れる!と思ったらジャコウアゲハだった。とてもおとなしい子で、何度か驚かせて飛ばしたがその都度戻ってきてくれたので良い感じの写真が撮れた。

蝶以外の写真

ナミハンミョウ | Cicindela (Sophiodela) japonica
神奈川県山北町(中川川) | 2010/05/22
ナミハンミョウ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/470 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:白石オートキャンプ場付近にたくさん居た。

世附川水系/大又沢林道

もう夕方近くなっていたので、既に蝶の姿は望めない完全なロケハン。大又沢林道は長いので、途中まで入って雰囲気だけでも掴もうということです。

薄暗い箇所もありますが、中ノ沢林道よりも開放的な区間が多く、ところどころ花の咲くポイントもあって好感が持てます。沢が非常に近く要所要所で沢に降りるのも容易そうです。問題は距離が長いこと。今回は途中で引き返しましたが、登山ガイドによれば地蔵平はかなり広く明るい広場になっているようなのでここまで登ってみたいところです。しかし片道2時間くらいかかるようなので撮影しながらだと3~4時間はかかってしまいそうです。

大又沢林道での目撃記録

  • オナガアゲハ(2頭)
  • アサギマダラ

歩いたのは16時過ぎだから、目撃記録が少ないのは当たり前です。

大又沢林道での成果写真

有りません。

ツゲノメイガ

ツゲノメイガ♂

ツゲノメイガ♂
日時:2009/10/01
場所:渋谷区道玄坂
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
設定:Flash Off
Memo:
渋谷のど真ん中にあるビルのエレベーターホールに迷い込んできた。まあ、植樹の柘植はどこにでもあるしね…。同定は【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】ツゲノメイガのページを参考にした。

日原(9月6日)

太陽が雲の向こうに出たり入ったりではありましたが、概ね良好な天候の下、予定通り日原へ出かけて参りました。今回のメインターゲットはキベリタテハ。副産物としては、エル、シー、クジャクの3タテハに期待しての撮影行です。

キベリタテハ

メインターゲットのキベリタテハには無事出逢うことができた。

キベリタテハ

キベリタテハ(1)
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
Memo:
この日最初に出逢ったキベリタテハ。随分長い時間つきあってくれた。
斑紋では♂♀の区別が付かないが、キベリタテハも吸水するのは♂だけ?

キベリタテハ

キベリタテハ(2)
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:CASIO EXILIM EX-FC100
設定:パスト連写
Memo:
翅の裏面が分かるカット。パスト連写モードになっているのは飛び立つ瞬間を狙っていたから。待ちきれずにシャッターを切ってしまったのでパスト連写機能を使う必要のないカットになってしまった。

キベリタテハ

キベリタテハ(3)
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:CASIO EXILIM EX-FC100
設定:パスト連写
Memo:
これも飛び立つ瞬間を待っている間に晴れ間が覗いたのでシャッターを切ったもの。結局、良い感じに撮れた飛翔写真は無し。

キベリタテハ

キベリタテハ(4)
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:CASIO EXILIM EX-FC100
設定:通常モード
Memo:
上3枚と同じ場所ですが復路に撮影。(時間的には約3時間後)
もしや同じ個体じゃなかろうか、と思った。

キベリタテハ

キベリタテハ(5)
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
Memo:ズボンに止まってくれた個体もいた。写真はピンボケになったけど。

その他の蝶

クモガタヒョウモン♂

クモガタヒョウモン♂
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized&Trimmed)
カメラ:RICOH R8
Memo:かなり擦れた個体だけど、前翅表面の性標ははっきり確認できる。

サカハチチョウ(夏型)

サカハチチョウ(夏型)(1)
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
Memo:そういえば、夏型は撮るのも見るのも初めてだった。

サカハチチョウ(夏型)

サカハチチョウ(夏型)(2)
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
Memo:ベタ開翅カット。うーん、春型とは模様が全然違いますね。

サカハチチョウ(夏型)

サカハチチョウ(夏型)(3)
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized&Trimmed)
カメラ:RICOH R8
Memo:
キベリタテハもそうだったけど、ほとんど濡れてないように見える路面ですが吸水しているようです。

キチョウ

キチョウ
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
Memo:
数だけならキチョウが一番多かった。スジボソヤマキチョウやヤマキチョウも多少は期待していたんだけどまったく見られず。

ヒメキマダラヒカゲ

ヒメキマダラヒカゲ♀(1)
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
Memo:
かなり擦れた個体でしたが、せっかくシャツの袖に止まってくれたので。前翅表面の性標が確認できないから♀か。

ヒメキマダラヒカゲ

ヒメキマダラヒカゲ♀(2)
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
Memo:翅を閉じて向きなおったところ。

ヒメキマダラヒカゲ

ヒメキマダラヒカゲ
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
Memo:
上のよりはやや綺麗な個体。大ダワの渓流で休んでいた時に現れた。翅裏面では♂♀の区別ができないなあ。

イチモンジセセリ

イチモンジセセリ(1)
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
Memo:イチモンジセセリの姿も多かった。頭部に花粉が付いていて可愛い。

イチモンジセセリ

イチモンジセセリ(2)
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
Memo:同じ個体を角度を変えて。

イチモンジセセリ

チャバネセセリ
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
Memo:これはチャバネセセリだよね?吸蜜中、と思ったら口吻が伸びてない。

テングチョウ

テングチョウ
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8
Memo:これも地面に降りて吸水?つまり♂なのかな?

写真無し目撃記録

  • クジャクチョウ ×1 …えらく敏感で、カメラを取り出しただけで飛び去った。
  • ルリタテハ ×1 …一瞬のことだったけど、本種はすぐ判るね。
  • ヤマトシジミ(多数) …開けた草地に発生。注意してみたが全て本種だった。
  • カラスアゲハ? ×1 …ボロボロの擦れ個体。悠然と飛びすぎていった。 

ということで期待していた副産物はクジャクチョウを一頭目撃しただけで、エルタテハもシータテハも見られず。

キマダラオオナミシャク

キマダラオオナミシャク
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized&Trimmed)
カメラ:RICOH R8
設定:Flash+Diffuser
Memo:
大ダワの渓流で休憩中に撮影。シャクガだとは思わなかった。
同定は【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】を参考にした。

現地風景

たまには風景も。

大ダワ

大ダワの渓流
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8

林道終点

林道終点
日時:2009/09/06
場所:日原(東京都西多摩郡奥多摩町)
サイズ:600×450(Resized)
カメラ:RICOH R8

スズメガ2種

市内にある2箇所のマンションの共用廊下で、相次いでスズメガ2種を見かけたのでエントリー。

スズメガの仲間は、オオスカシバとホシホウジャク以外はみな同じに見えて、今までまったく見分けがつかなかったが、今回写真を並べて見比べてみたら違いは明らかだった。なお、同定と写真のコメントは、昆虫エクスプローラ【みんなで作る日本産蛾類図鑑V2】を参考にした。

トビイロスズメ

トビイロスズメ
日時:2009/08/05
場所:川崎市高津区末長
サイズ:360×270(Resized&Trimmed)
カメラ:RICOH R8
設定:Flash+Diffuser
Memo:
幼虫はマメ科のダイズ、ニセアカシア、ハギ、クズ、エンジュ、フジなどを食すらしい。

モモススメ

モモスズメ
日時:2009/08/06
場所:川崎市高津区北見方
サイズ:360×270(Resized&Trimmed)
カメラ:RICOH R8
設定:Flash
Memo:
幼虫の食草はバラ科のウメ、モモ、サクラ、アンズ、スモモ、リンゴ、ナシなどを食すらしい。多摩川に近い北見方周辺には少ないながら梨畑も残存しており、さもありなんというところ。

ヒロヘリアオイラガ(幼虫)とキアゲハ(幼虫)

マンションのエントランス前のクスノキに初めて見る毛虫を発見。
調べてみたところ、イラガの仲間でヒロヘリアオイラガという奴らしい。もちろん、イラガの仲間だから刺されると猛烈に痛いらしい。

ヒロヘリアオイラガの幼虫の写真

  • クスノキについたヒロヘリアオイラガの幼虫(川崎市高津区末長)
    RICOH R8 (2008/10/08 11:30 35.4mm 1/217秒 ISO322 F5.2 露出補正なし)

学校菜園のニンジンの葉にはキアゲハの幼虫が付いていた。

キアゲハの幼虫の写真

  • 学校菜園のニンジンの葉についてキアゲハの幼虫(川崎市高津区向ヶ丘)
    RICOH R8 (2008/10/08 12:05 35.4mm 1/189秒 ISO161 F5.2 露出補正なし)

温暖化による北上・定着種

昨日、久々に娘を連れて生田緑地へ行ってきました。いつも通り、園内を1時間程度散歩してからプラネタリウムを観て帰ったのですが、プラネタリウムに併設された川崎市青少年科学館で「かわさきの昆虫展 −蝶と蛾・バッタ類−」という展示をやっていたので、ついでに覗いてきました。
そこでは、近年の温暖化の影響で川崎市内に北上・定着した蝶が4種ほど紹介されていました。

  1. ツマグロヒョウモン
  2. クロコノマチョウ
  3. ムラサキツバメ
  4. ナガサキアゲハ

このうち、ツマグロヒョウモンは我が家の周辺の街中でも数年前から普通に見かけます。小学校校庭などの花壇によく集まって来るので、観察も容易です。この蝶の雌は前翅先端部が黒いという特徴があり、私が唯一自信を持って識別可能なヒョウモンチョウ類です。飛んでいても分かるくらいです。

他の3種は見かけたことがありませんが、いずれも定着したとみられているようですので、いつか目にするのが楽しみです。それにしても、意外に感じたのはナガサキアゲハに関する記載でした。

  • ナガサキアゲハ
    名前のとおり南方の蝶です。後翅に尾状突起のない黒いアゲハチョウ、
    ♀には白紋がある。2003年秋から見られる様になりました。
    まだ数年しか経ていませんが、
    最近見られる黒いアゲハチョウでは一番多いと思います。
    幼虫の食草は主に栽培種のミカン類ですが、まだ観察の機会はありません。

ええっ、一番多いの?それじゃあ、私がクロアゲハだと思って見送っていた黒いアゲハチョウたちの中に、ナガサキアゲハが混じっていたのかもしれません。今度から、黒いアゲハチョウを見かけたら、特に注意して観察しなければ。

昨日、見かけた昆虫たち

  • 移動中のミノムシ。簑から身体を乗り出して、簑ごと移動していきます。
    移動中のミノムシ
  • ヒメジャノメ。蛇の目紋が特徴的な翅の裏面も撮りたかったのですが、逃げられました。
    ヒメジャノメ
  • ムラサキシジミ。前述の北上・定着種であるムラサキツバメの近似種。
    ムラサキツバメか?と一瞬期待したのですが…。
    (前翅先端の形状や尾状突起が無いのでムラサキシジミでしょう)
    ムラサキシジミ

写真には撮りませんでしたが、他にキチョウ・クロアゲハ・ナナフシ・シャクガの幼虫(尺取り虫)などを見かけました。また、アオスジアゲハの♀が産卵場所を探して植樹の葉を飛び移っていくのが印象的でした。

北信州旅行記(Nature編):斑尾山で出会った昆虫たち

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北信州旅行記(2日目・3日目):タングラム斑尾の続き。

ここでは、2日目の斑尾山トレッキング中に出会った昆虫たちの写真を紹介します。

蝶の仲間

北上中のアサギマダラのほか、ヒョウモンチョウ類、キアゲハなどが登山道沿いのお花畑を多数群舞していました。
これらに混じって少ないながらクジャクチョウの美しい姿が見られたほか、
だいぶ汚損が進んでいたもののカラスアゲハや夏型の黒いサカハチチョウの姿も確認できました。

  • 展望台付近のお花畑で吸蜜中のキアゲハです。動きの速いキアゲハは撮影が大変。
    この写真もぶれてしまっています。
    吸蜜中のキアゲハ(ぶれてます)
  • アサギマダラです。北信地方では、毎年お盆前後に北上中のアサギマダラが見られるそうです。
    アサギマダラ(1)

    アサギマダラ(2)

  • アサギマダラの群舞。アサギマダラは本当にたくさん居ました。ヨツバヒヨドリの花に群がっている様子です。
    蝶の群舞
  • ヒョウモンチョウの仲間。ヒョウモンチョウの仲間もアサギマダラと同じくらい多数見られました。
    やや汚損が進んだ個体と比較的新鮮な個体が居ましたので、何種類か混飛していたのではないかと思いますが、
    私にはこの仲間の見分けがつかないのが残念です。
    ヒョウモンチョウ類
  • クジャクチョウです。小さいので目立ちませんが、大変美しい蝶です。
    吸蜜中のクジャクチョウ

    地面で翅を拡げているクジャクチョウ

  • ベニシジミです。普通種ですが、こうして見ると綺麗ですね。
    ベニシジミ?

蝶以外の昆虫たち

  • アカトンボです。ナツアカネかアキアカネだと思いますが、背中側からだと私には見分けがつかない…。
    アカトンボ
  • バッタの幼虫です。イナゴ科だと思いますが、バッタの種類はよく分かりません。
    バッタの仲間に関しては黒姫高原の方がたくさん居ました。
    バッタの幼虫
  • カメムシの仲間。ツノアオカメムシじゃないかな?
    ツノアオカメムシ?
  • 蛾の仲間。ホソバミドリヨトウじゃないかな?
    ホソバミドリヨトウ?
  • 蛾の仲間。蜂に擬態しているスカシバガの仲間ですね。
    たぶん、セスジスカシバじゃないかと思うのですが。
    セスジスカシバ?
  • オニヤンマです。そういえば、こいつもたくさん飛んでました。
    素早いので、やっとネットに入れた息子が狂喜乱舞してました。
    a オニヤンマ

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北信州旅行記(My TIIDA編):My TIIDA初のロングドライブに続く。

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