Home > Archives > 2010-07

2010-07

小雨混じりの東高根森林公園

娘を連れ、東高根森林公園へ傘無しでの散歩に行ってきました。時々小雨がパラつく中を1時間ほど歩きましたが、炎天下で汗まみれになるのと大差ない程度の濡れ具合で歩くことが出来ました。

小径の脇をキタキチョウとヤマトシジミ、スジグロシロチョウが低く飛び交っていたほか、林縁をナガサキアゲハが飛ぶ姿をあちこちで見ることが出来ました。どれももうボロボロでしたが、7~8頭は見たでしょうか。その間、クロアゲハの目撃数は0です。

また、アカボシゴマダラが至るところに居ました。今年、昨年ほど街中ではこの蝶を見かける機会がほとんど無かったのですが…。

湿性植物園では1頭ずつですが、コミスジとクロコノマチョウも見ることが出来ました。

天候の割にはいろいろな蝶が見られ、気温も涼しく、楽しく歩くことが出来ました。

ナガサキアゲハ♂ | Papilio memnon
東高根森林公園(川崎市宮前区) | 2010/07/29
ナガサキアゲハ♂(訪花)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=383(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

ナガサキアゲハ(訪花)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=351(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:林縁を飛んでいく個体多い中、1頭だけ訪花していたのを撮りました。翅はだいぶ痛んでいますが…。
クロコノマチョウ | Melanitis phedima oitensis
東高根森林公園(川崎市宮前区) | 2010/07/29
クロコノマチョウ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/73 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:雨のおかげか、暗い樹林内に逃げ込むことなくモデルになってくれました。翅はやっぱり痛んでいますが。
アカボシゴマダラ | Hestina assimilis
東高根森林公園(川崎市宮前区) | 2010/07/29
アカボシゴマダラ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 2560×1920(Trimmed) → 800×600(Resized)
Memo:2頭が絡み合うように飛んで着地しました。ちょっと期待したのですが、この後はほとんど何も起こらないまま飛び立っていきました。♂同士の勘違いだったのかも。

CORESERVERに移転しました。

今まで利用していたXREA+の広告免除契約期間が間もなく(7月31日迄)切れてしまいます。契約期間が切れても広告付きになるだけなら問題ないのですが、ディスク容量も減ってしまって容量オーバーになるので、この機会にCORESERVERに移転することにしました。プランはCORE-MINIです。なお、この投稿が移転後初投稿です。

早野の里

あまり良い写真が撮れなかったのでスルーしようかと思いましたが、一応記録に残しておきます。

早野の里

夏休み前に息子が学校で貰ってきた教育関係のパンフレットの裏表紙に「早野の里」が紹介されていた。ハンノキ林があるらしい。ハンノキ林と言えばミドリシジミ。地図で見ると鶴見川を挟んで横浜市の寺家ふるさと村と対面するような位置関係にあるし、王禅寺とも地続きで環境の良さそうな場所だ。今年はもうミドリシジミのシーズンは終わってしまったけどどんな場所か一度行ってみよう、と娘の散歩ついでに行ってみた。

結論としては、娘の散歩には適してない。ここは私ひとりで来るべき場所だった。

また、ハンノキ林の規模は思ったより小さかった。但し、東高根森林公園や生田緑地のハンノキ林よりも探索しやすそうな気がした。来年のシーズンにもう一度来てみよう。

蝶の方はあまり成果がなかった。最も数多く居たのはクロヒカゲ。他にはイチモンジセセリ、キタテハ、ヒメウラナミジャノメが少数と、カラスアゲハ2頭、ナガサキアゲハ♀1頭を見たくらい。特筆できる出来事といえばタマムシの飛翔を目撃したくらいかなあ。実家の方では昔よく見たけど、川崎でタマムシを見るのは初めてかも。

クロヒカゲ | Lethe diana
早野(川崎市麻生区) | 2010/07/23
クロヒカゲ
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/34 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash=ON
3648×2736 → 800×600(Resized)
キタテハ | Polygonia c-aureum
早野(川崎市麻生区) | 2010/07/23
キタテハ
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/90 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

生田緑地

娘を連れての散策。猛暑日の炎天下でしたから、基本的に日向には出ないように日陰の園路を選びつつ、午前中の9:30~11:40頃まで約2時間ほど緑地内を廻りました。

目撃記録

既に蝶は不活発となっており、あまり多くの個体数は見られませんでした。

  • アゲハ (1)
  • カラスアゲハ (2)
  • ナガサキアゲハ♂ (1)
  • モンキアゲハ (1)
  • オナガアゲハ♂ (1) ※新鮮
  • アオスジアゲハ (多)
  • スジグロシロチョウ (多)
  • キタキチョウ (多)
  • ウラギンシジミ♂ (1)
  • ムラサキシジミ (1)
  • ルリシジミ (1)
  • 不明シジミ (多数)
  • テングチョウ (残骸)
  • コミスジ (1)
  • アカボシゴマダラ (少)
  • ヒメウラナミジャノメ
  • ヒカゲチョウ (多)
  • クロヒカゲ (並)
  • ヒメジャノメ or コジャノメ (少)

アゲハですら1頭しか見られないなど、明らかに蝶たちの活動時間を過ぎてしまっていた。ほとんどの蝶は薄暗い樹林内で目撃したもので、光量不足でまともに写真が撮れていない。

ちょっと吃驚したのは、ホタルの里でモンキアゲハ、七草峠でかなり新鮮なオナガアゲハ♂を見たこと。生田緑地で見るのはどちらも初めて。なお、目撃した黒系アゲハはオナガアゲハ以外はかなり擦れた個体ばかりだった。

アカボシゴマダラはいずれも谷間の探勝路の樹林内で目撃。木漏れ日の中を飛ぶアカボシゴマダラは、遠目にアサギマダラに良く似ており、一瞬どきっとさせられる。

写真

ウラギンシジミ♂ | Curetis acuta
生田緑地(川崎市多摩区) | 2010/07/21
ウラギンシジミ♂
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/233 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:つつじ山のゴルフ場との境界にある金網に止まっているところ。
コミスジ | Neptis sappho
生田緑地(川崎市多摩区) | 2010/07/21
コミスジ
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=400 SS=1/24 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:つつじ山の樹林内にて。コミスジにしては低所で気長にポーズを取ってくれた個体なのだが、ISO400に固定してもシャッタースピードが1/24にしかならないのであまり良い写真は撮れなかった。
イチモンジチョウ | Limenitis camilla japonica
生田緑地(川崎市多摩区) | 2010/07/21
イチモンジチョウ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=383(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

イチモンジチョウ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=238(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:七草峠から尾根道の探勝路に入ってすぐの樹林内小広場にて。擦れ個体だけどテリ張りポーズが決まっていた。
ムラサキシジミ | Narathura japonica
生田緑地(川崎市多摩区) | 2010/07/21
ムラサキシジミ
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/104 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash=ON
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:戸隠不動跡から枡形山へ向かう湿地帯にて。とにかく暗いので 内蔵Flash ON で撮影。撮影中はまったく翅を開いてくれなかったが、撮影前後の飛翔中は翅表の濃青色が目にまぶしかった。
ナガサキアゲハ♂ | Papilio memnon
生田緑地(川崎市多摩区) | 2010/07/21
ナガサキアゲハ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400 SS=1/17 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ホタルの里の木道脇の木陰で休息中。翅の破損が酷いが、やっと撮れたナガサキアゲハということで。この写真も暗くて、ISO400固定でもシャッタースピードは1/17秒になってしまっている。
クロヒカゲ | Lethe diana
生田緑地(川崎市多摩区) | 2010/07/21
クロヒカゲ
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=400 SS=1/84 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash=ON
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:今日一番の暗い樹林内で撮影。

朝Field - 多摩川河川敷

少し早めに家を出ることが出来たので、久し振りに朝Fieldへ。ここ数日、頻繁にPapilioの新鮮な夏型が街中を飛び出しているので、出来れば吸蜜ポイントを探してPapilioが撮れると嬉しい。それもナガサキアゲハが撮れると最高だ。

生田緑地も東高根森林公園も久しく行っていないので迷いましたが、どちらも良い吸蜜ポイントを知らないので、結局どちらでもない多摩川河川敷を選択しました。いつものように宇奈根から土手上のサイクリングロードに上がり、多摩水道橋へ向かってゆっくり自転車を走らせながら適当な散策場所を物色。

アゲハ・クロアゲハ

多摩新町付近の林縁のヤブガラシで数頭のアゲハが吸蜜しているのを発見。早速自転車を駐めて撮影開始。

アゲハ | Papilio xuthus
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/07/17
アゲハ(吸蜜)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=271(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:藪の中に大胆に踏み込めばもう少し寄れそうだったが、出勤途中でスーツのズボンなのであまり藪に踏み込めない。ジーンズならもっと踏み込めて良い撮影ポイントになりそうだ。

しばらくアゲハを撮影していたら、クロアゲハも1頭現れた。

クロアゲハ♂ | Papilio protenor
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/07/17
クロアゲハ♂(吸蜜)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=367(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:だいぶ翅は痛んでいて右後翅が破損していた。

ツバメシジミ・コムラサキ

あまり近づけないので、諦めて宿河原へ移動。耕作地周辺に花が多いところなので良い待ち伏せポイントが無いかな、と。

河原ではキタキチョウ♀多数、盛んに産卵行動を取っていたがスルー。耕作地周辺で待ち伏せする前に河岸近くの草むらを覗いてみる。ツバメシジミの♀が居たので撮ってみた。

ツバメシジミ♀ | Everes argiades
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/07/17
ツバメシジミ♀
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=238(Auto-Hi) SS=1/104 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:出逢ったのは5月以来。春先よりひと回り小さい気がする。

さらに樹高3m程度の柳の幼木が数本並んでいたのでダメ元で幹や梢を覗いてみたところ、コムラサキ♂が1頭だけ居た。

コムラサキ♂ | Apatura metis
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/07/17
コムラサキ♂(吸汁)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=322(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 +0.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:梢を旋回して飛び込む先を目で追い、慎重に覗き込んだら樹液吸汁中でした。この時点では♂♀不明。

コムラサキ♂(翅表幻光)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=141(Auto-Hi) SS=1/189 中央重点測光 +0.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:一度飛んでしまったが、何とか追いかけて枝先での開翅ポーズが撮れた。何枚か撮っているうつに、最初茶色っぽく見えていた翅表に紫色の幻光が浮かび上がってきた。♂を見るのは初めて!

2度目に飛ばれたときは流石にもう目で追えず、どこへ行ったか判らなくなってしまった。耕作地周辺でPapilioの吸蜜ポイントを探す時間は無くなってしまったが、初めてコムラサキの♂が撮れて今日はもう満足。自転車を駐めたところに戻ることにしました。

ジャコウアゲハの発生状況は

自転車に戻りながら、ジャコウアゲハの発生状況を確認。♂数頭と♀1頭が飛んでいるのを確認しましたが、数はあまり多くありません。土手のウマノスズクサも綺麗な葉が多く、まだあまり食べられていない印象です。自転車の近くで数株の葉裏を確認しましたが、若齢幼虫しか見つまりませんでした。昨年多数の成虫が群れ飛んでいるのを見たのは8月ですし、どうも第2化の発生期が終わった後の端境期ではないかと感じました。

ジャコウアゲハ(幼虫) | Atrophaneura alcinous
多摩川河川敷(川崎市多摩区) | 2010/07/17
ジャコウアゲハ(若齢幼虫)
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:若齢幼虫2頭が葉裏に寄り添っていた。ジャコウアゲハはちょうど端境期のようだ。

梅雨明け

奄美大島で梅雨明けした15日に「最も遅い記録」という記事を読んで、今年は梅雨明けが遅いのかとがっかりしていた。

気象庁は15日、奄美地方が梅雨明けしたとみられると発表した。昨年に比べ10日、平年に比べ17日遅い。51年の発表開始以来、83年と並んで最も遅い記録。

毎日jp|梅雨明け:奄美で 平年より17日遅く

ところが、今日になったら九州北部から関東甲信地方まで一気に梅雨明けしたらしい。むしろ平年より早い梅雨明けになったようだ。なんで九州北部が梅雨明けして南部が梅雨明けしないのか、とか微妙に不審な点もあるが、ともかく梅雨明けしたのはとても喜ばしい。

気象庁は17日、九州北部から関東甲信地方で梅雨明けしたとみられると発表した。東北付近にある梅雨前線の活動が弱まると予想されるため。沖縄・奄美に続く梅雨明けで、関東甲信は平年より3日早く、昨年より3日遅い。九州から関東の広い範囲で今後1週間、晴れて暑くなる日が多い見込み。

毎日jp|梅雨明け:関東甲信地方で平年より3日早く

来週から子供たちも夏休み。水曜日に天気が良ければ、娘を連れて散歩ついでのFieldworkに出掛けよう。

ナガサキアゲハ♂

市内にて、ポツポツと小雨がパラつく中、吸蜜行動中のナガサキアゲハを目撃しました。新鮮で綺麗な夏型♂でした。

場所は、7月7日のEntryに「ダイミョウセセリを目撃した」と書いた川崎市高津区向ヶ丘所在の県公社住宅敷地内です。隣接する学校を娘の学期末面談の為に訪れた帰りがけのことでした。生憎、妻と娘を連れていた上、カメラを持ってきていなかったので撮影は出来ませんでした。

子供たちが夏休みに入れば、水曜日にも娘と散歩に出られるようになるので遠征できない分、楽しみたいと思います。

西丹沢・高指山

7月4日以上に天気が悪く、途中から小雨がパラつく中行ってきました。成果はほとんどゼロ。まあ、初めて行く場所のロケハンですね。

歩いたコース

三国峠 → 三国林道 → 林道最奥部から稜線へ直登 → 切通峠 → 高指山(Uターン) → 切通峠 → 鉄砲木の頭(明神山) → 三国峠

目撃記録

スジグロシロチョウ(多) イチモンジセセリ(2) キタキチョウ(1) クロアゲハ(1) アカタテハ(数頭) 不明ヒョウモン類(2~3) 不明ジャノメ(1)

写真

イチモンジセセリなら、一応撮れてるけど面倒なので載せません。 他は無し。歩いただけです。

コース評価

高指山付近は、鉄砲木の頭(明神山)ほどではないがまとまった規模の草地環境と、疎林環境とが適当に入り交じっていて面白そうだ。疎林内のカヤトは密度がやや低いのでその分歩き回りやすい。(その分草原性蝶の密度も低いかもしれないが)

高指山~鉄砲木の頭の稜線は樹林内に終始し、あまり面白くない。三国林の方が最奥部まで開放的な空間が断続的に連続しているので、歩いていて楽しそうだ。但し、その分歩くのが遅くなって時間がかかるので、高指山を主目的にするのなら、高指山までは30~40分で歩ける稜線を歩き、林道は帰路にゆっくり歩いた方が良いかもしれない。問題は稜線の登山道と林道を結ぶ道が無いことで、林道→稜線は登るだけなので迷う危険は無いが、降りる方は方向を間違えると違うところへ出てしまう可能性がある。まあ、どっちみち世附林道へ出るだけだろうから、遭難まではしないでしょうが。

三国林道は、三国峠からの歩き出し付近のみ4日に探索しましたが、今回は奥まで歩いてみました。歩いてみて判ったのは、世附林道と比べて樹林内の暗い区間がほとんど無いこと。要するに歩き出し付近と似たような環境が奥まで続くということです。4日にたくさん咲いていたウツギも最奥部までたくさん咲いていました。但し、ウツギは既に盛期が過ぎたようなので、次に咲く花があるかどうかが大きなポイント。沢の無い林道なので、花が無いと辛いかもしれません。

夏が、来た。

今日は健康診断の為に大岡山の病院に寄ってからの出勤。いつもと違うルートを通っての自転車通勤となったが、途中の世田谷区の下馬6丁目付近で新鮮な夏型ナガサキアゲハ♂に出逢った。

そういえば、このところ連日、マンションエントランス前のクスノキの周囲をアオスジアゲハが旋回し、そこかしこの街かどをアゲハが飛び交うようになった。昨日、今日と2日連続で新鮮な夏型クロアゲハにも出逢った。いつの間にか、もう夏が来ていたらしい。

それにしても、4日に丹沢の山の上で出逢ったクロアゲハよりも街なかで昨日、今日見かけたクロアゲハの方がよっぽど新鮮だったぞ。なぜだ?

目撃記録書き忘れ

書き忘れていたが、ゆたかの自然散歩。7月9日の記事を読んで思い出したのでメモ。φ(..)

と言ってもメスグロヒョウモンを目撃したわけではなく、オカトラノオ繋がりで思い出しただけです。

川崎市高津区向ヶ丘の某学校のすぐ脇にある公社住宅の敷地内でオカトラノオが咲いていた。何か来てないかな、と覗き込んでいたら、ふいに現れたのが…。

ダイミョウセセリ

何だ普通種じゃん、と思うかもしれませんが実は私は初見。何で見たこと無いんだろう?と常々思っていた種のひとつです。

生憎カメラを持っていなかったので携帯カメラで撮ろうと追いかけたが合焦スピードが遅すぎてどうにもならず、証拠写真すら無し。あくまで目撃記録、ということで。

西丹沢・三国峠周辺

前日の天気予報に傘マークが付いて哀しい予感と綴りましたが、何とか曇天で踏みとどまってくれました。予定よりやや遅く10時頃に現地到着して15時頃まで活動。ガスが非道かったですが、時折ガスの晴れ間があって蝶も飛んでくれました。丁度車に戻った15時過ぎから雨が降り出しました。帰りの東名高速は事故渋滞25km。渋滞を抜けた途端にゲリラ豪雨。Fieldwork中に降らなくて良かった良かった。

三国峠~明神山

まとまった草原環境の明神山では、今回はヒョウモンチョウ類とセセリチョウ類に期待したかったところだが、何しろ天候が悪いので多くは期待できない。

それでも、わずかなガスの晴れ間にキアゲハやヒョウモンチョウ類が飛び交う姿が見られた。セセリチョウ類は残念ながらごくわずかしか姿を見せず、登山道沿いに多かったシロチョウはどれもスジグロシロチョウで、期待したヒメシロチョウは見られなかった。林縁沿いには大型の夏型クロアゲハ数頭が蝶道を形成していた。時期的に発生初期と思ったのだが、どれもかなり擦れた個体だったのが少々不可解だった。

また、時折やや大型の黒いタテハが山頂付近を横切って飛んでいくのが見えたが、思い当たる種がない。あれは何だろうか。他には、三国峠周辺でウラゴマダラシジミを1頭撮影に成功したのと、大型のミスジチョウ(同定不能)を樹上高くに目撃した。

ウラゴマダラシジミ | Artopoetes pryeri
西丹沢・三国峠(明神山:神奈川・山梨県境) | 2010/07/04
ウラゴマダラシジミ
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=64 SS=1/104 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:三国峠から明神山への登山道を歩き始めてすぐに現れた。6月17日にルリシジミ♀を見間違えたばかりだが、今度こそ間違いない。ゆたか。さんにコメントいただいた通り、本物を見たらすぐ判った。えーと、今度こそ生まれて初めて出逢ったゼフィルス。

ウラゴマダラシジミ(左側)
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=114(Auto-Hi) SS=1/84 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:実はこの個体、左側から見るとこの通り後翅が大きく破損している。最初目の前に止まってくれた時に小枝に後翅が引っ掛かっており、「動かないで!」と念じたのにじりじり動くものだから目の前で翅が破けていくのを目撃することになってしまった。(哀)

ウラゴマダラシジミ
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=64 SS=1/143 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:1枚目のアングルから少し引いた写真。周りの環境が少し判る。この辺りはまだ草原環境ではない。
ヒメキマダラセセリ♀ | Ochlodes ochraceus ochraceus
西丹沢・三国峠(明神山:神奈川・山梨県境) | 2010/07/04
ヒメキマダラセセリ♀
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:唯一撮影に成功したセセリ。セセリの同定には自信がないので、間違いがあったらご指摘下さい。キマダラ系のセセリを数頭、チャバネ系のセセリは1頭のみ目撃した。
キアゲハ♂ | Papilio machaon
西丹沢・三国峠(明神山:神奈川・山梨県境) | 2010/07/04
キアゲハ♂(吸蜜)
RICOH R8
18.7mm(105mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/330 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ガスが少し晴れてくると真っ先に飛び出すのがキアゲハ。何頭か撮ったうち、吸蜜している姿が最も綺麗に撮れた1枚。惜しくも尾端が…。

キアゲハ♂(開翅)
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/810 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:上のとは別の個体。
ミドリヒョウモン♂ | Argynnis paphia
西丹沢・三国峠(明神山:神奈川・山梨県境) | 2010/07/04
ミドリヒョウモン♂
RICOH R8
18.7mm(105mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/310 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:曇天で遠めから撮っても駄目なので何とか寄ろうとするが、ヒョウモンチョウ達はすぐ飛んでしまう。この個体は唯一モデルになってくれたとっても良い子。開翅姿勢で止まっていたが翅裏が撮れないと同定できないので思案していたところ、私が首を動かすとビクッと翅を閉じるのが分かったので、わざと首を動かしてタイミング良く撮った1枚。

ミドリヒョウモン♂(開翅)
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/310 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:♂の証拠である三本の性標が見える。
クロアゲハ(夏型) | Papilio protenor
西丹沢・三国峠(明神山:神奈川・山梨県境) | 2010/07/04
カラスアゲハ(夏型)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/330 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:登山道の神奈川県側が樹林、山梨県側が草原環境になっていて、その林縁部少数の夏型クロアゲハが蝶道を形成していた。7月初旬にしては擦れてる気がするが、何頭か目にした個体はみな同じくらい擦れた個体だった。

カラスアゲハ(夏型)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:前翅裏面の感じが妙にカラスアゲハっぽい。というか、また同定ミスじゃないだろうな…?

三国林道

明神山で予定以上に時間を費やしてしまい、三国峠に戻ったのが13時頃。三国山経由で明神峠まで往復する予定が難しくなってしまった。そこで、三国峠から明神山の稜線東側巻くように、等高線に沿って延びている三国林道を少しだけ探索してみた。

どんな感じか掴むだけのつもりだったのだが、明るい林道沿いにウツギの花が多くて予想外に環境が良く、夏型のトラフシジミやアカタテハ、キマダラ系のセセリ等が訪花していたほか、少ないながらヒョウモン類が見られ、意外なことに樹上でクロヒカゲ(?)がテリ張りしていた。クロヒカゲがテリ張りするとはついぞ思っていなかったので目を疑ったのだが、樹上高所の葉に静止している様子、侵入してきたヒョウモン類を追飛して追い出す様子等、他のタテハがのテリ張りしている様子と全く変わらない姿が見られた。

トラフシジミ(夏型) | Rapala arata
西丹沢・三国峠(三国林道:神奈川県山北町) | 2010/07/04
トラフシジミ(夏型)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/164 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:夏型トラフシジミは何頭か目にし、この写真よりもっと良いチャンスが有ったのに下手糞で撮り逃がしてしまった。

三国山

三国林道から戻った後、一応三国山山頂まで登ってみた。峠から山頂までずっとブナ林の中で、蝶の撮影には向いてない。山頂で小休止中に山頂直下の樹林内をアサギマダラが彷徨い飛んでいたくらい。三国山~明神峠間の様子は分からないが、無理に歩く必要は無いかも。

パノラマ台

帰る前にもう少し様子を見ようと、三国峠から山中湖側へ少し車を走らせてパノラマ台へ。明神山からも30分ほどで下りてこられる場所だ。ここの駐車場でウラギンヒョウモンが吸水行動をしていたので、この日最後の撮影。

ウラギンヒョウモン♂ | Fabriciana adippe pallescens
西丹沢・三国峠(パノラマ台:山梨県山中湖村) | 2010/07/04
ウラギンヒョウモン
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/133 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:駐車場の出入りが多い上に、結構敏感でなかなか近寄らせてくれない。真横からはここまで寄るのが限界。

ウラギンヒョウモン
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/125 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ほぼ真後ろから何とか一番近寄れた時に、少し無理して横に手を伸ばして撮ったカット。この後、もう少し横からと更に手を伸ばしたら飛ばれた。

瀕死のウラギンヒョウモン
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/90 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:駐車場の真ん中にもう1頭、交通事故に遭ったらしい瀕死の個体がいた。完全にお亡くなりになっていたなら、翅だけ持ち帰ったところだが、一応まだ息があったようなので安全な場所に避けておいてあげたが、恐らく生き延びることは出来ないだろう。

その他

オオセンチコガネ
西丹沢・三国峠(明神山:神奈川・山梨県境) | 2010/07/04
オオセンチコガネ
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=183(Auto-Hi) SS=1/104 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:蝶以外の昆虫は無視に努めたが、このセンチコガネは思わず撮影。明神山ではあちこちで見かけた。
不明オオトラフハナムグリ
西丹沢・三国峠(三国山:神奈川・山梨県境) | 2010/07/04
オオトラフハナムグリ
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/104 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash-ON
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:三国峠~三国山間で何も撮るものが無かったので、見かけたこの美しい甲虫を撮った。で、これ何でしょう?7月8日追記:オオトラフハナムグリというらしい。私は林床で見つけたけど、実際には林縁の花によく訪花するそうだ。
ベニシジミ(夏型) | Lycaena phlaeas
東名高速中井PA(神奈川県中井町) | 2010/07/04
ベニシジミ(夏型)
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=295(Auto-Hi) SS=1/104 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:休憩中にPAの外へ出て撮影。

哀しい予感

このところ、曇りがちではあっても雨は降らずに時折陽も差す天候が続いていたのに、何だか明日は雨模様のようです。今月は明日に賭けていたのに。

くそっ!まだ望みは捨てないぞ。帰ったらてるてる坊主を…。

Home > Archives > 2010-07

Search
Feeds
Meta

Return to page top