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2010-08-06

西丹沢:大又沢林道 (その他の蝶 ほか)

西丹沢:大又沢遠征の第3段。今回が最終回です。その他の蝶と蝶以外に蛾も1種撮ったのでまとめて掲載します。

スミナガシ多数

今回の遠征で、カラスアゲハと並んで最も多く見られた蝶がスミナガシ。長い林道のあちこちで吸水するもの、獣糞で吸汁するものが多数見られた。今までスミナガシってそんなに個体密度が高くないと思っていたのですが、考えを改めるべきでしょうか。写真もたくさん撮りましたが、今回は4枚掲載しておきます。

スミナガシ | Dichorragia nesimachus
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
スミナガシ
RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=400 SS=1/164 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:まずは路上で吸水中の個体の開翅写真。この日2番目に逢った個体。

スミナガシ

RICOH R8
15.1mm/85mm-equiv. ISO=100 SS=1/203 F4.59
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0.3EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:獣糞で吸汁中の閉翅写真。この個体は5番目に逢った個体。

スミナガシ(集団吸汁)

RICOH R8
15.1mm/85mm-equiv. ISO=248 SS=1/104 F4.59
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash=ON
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:獣糞で吸汁中の個体を撮影していたら、もう1頭寄ってきて2頭並んで吸汁を始めた。地蔵平から折り返した後は数えてないので何頭目かはもう分からない。

スミナガシ(集団吸汁)

RICOH R8
5.7mm/32mm-equiv. ISO=100 SS=1/73 F3.61
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:さらに3頭目がやってきて吸汁しようとした。左手前の個体が割と攻撃的で、すぐに小突き回して追い出してしまったので3頭並んでいたのはほんの一瞬。いまいち構図もピントも合ってないが、せっかく3頭一緒に写ったので1枚。

ところで、前述のキリシマミドリシジミを撮影に来られたが帰りがけに、「今日はスミナガシを見ていない」と言っていて驚いた。私の話を聞いて「キリシマ狙いで目に入らなかっただけかあ!」と嘆息してらしたが…。

コミスジ

次にコミスジ。コミスジもたくさん居ました。

コミスジ | Neptis sappho
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
コミスジ
RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=400 SS=1/143 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:葉面でのテリ張りポーズ。
コミスジ
RICOH R8
5.7mm/32mm-equiv. ISO=100 SS=1/68 F3.61
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:上とは別の個体で林道上に降りたところ。吸水はしてませn。

ジャノメチョウ

地蔵平の草地ではジャノメチョウを何頭か見かけました。本当は、ここでヒョウモンが見られないかと期待していたのですが。

ジャノメチョウ | Minois dryas
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
ジャノメチョウ
RICOH R8
15.1mm/85mm-equiv. ISO=100 SS=1/143 F4.59
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:昨年小山田緑地で撮ったのはボロボロだったので、割と綺麗なのが撮れて嬉しい。

コムラサキ

次はコムラサキ。林道沿いの何箇所かで見かけたが、地蔵平が一番撮りやすかった。

コムラサキ | Apatura me
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
コムラサキ
RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=114 SS=1/250 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:前述のアサマイチモンジ?と並んで吸水していた個体。

コムラサキ

RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=176 SS=1/250 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 2400×1800(Trimmed) → 800×600(Resized)
Memo:上のと同じ個体。近寄りすぎて飛ばれた先で開翅したので遠めからやや無理めに撮影。もっと近くで開翅してくれれば良いのに。

写真は載せませんが、他にもサカハチチョウ、ウラギンシジミ、クロアゲハ、オナガアゲハ、イチモンジチョウが見られました。(ウラギンシジミ以外はボロが多かった)

蝶以外の昆虫

蜻蛉が多数居ましたが、今回は蝶で充分と無視に努めました。しかし、これだけは別!と撮ったのがこの蛾です。シンジュサンが居たので手乗りにして撮影。

シンジュサン | Samia cynthia pryeri
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
シンジュサン(手乗り)
RICOH R8
5.7mm/32mm-equiv. ISO=100 SS=1/52 F3.61
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ちょっとボロな♂。中学時代は毎年学校の壁に貼り付いていたものですが…。見るのはその中学以来です。28年振り?

シンジュサン(顔アップ)

RICOH R8
5.7mm/32mm-equiv. ISO=148 SS=1/45 F3.61
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:顔のアップ。ヤママユガ科の蛾はみんな可愛いんだよね、顔が。

路上で時折翅を動かしながら静止していたので、最初はそのまま撮っていたのですが、そのうち蟻が1匹寄ってきて格闘を始めたので、こりゃヤバイと手乗りにし、撮ってから近くの木の枝や葉に止まらせようとしたのですが、こいつ上手く止まれないんですよ。止まれた!と思ってしばらく見ているともぞもぞ動いた途端につるっと落っこちちゃう。何度かやったのですが、最後は諦めました。寿命が近づいて弱っているのか、もともと鈍くさい種なのか…。(昔の記憶では何だかもともと鈍くさい種のような気がします)それにそても、ヤママユガ科の幼虫はもの凄い力で枝にしがみついてますよね。親子なのにえらい違い。(幼虫は腹脚があるから当たり前ですけど)

以上

西丹沢:大又沢林道 (同定に自信が持てない蝶3種)

西丹沢:大又沢林道遠征の続きです。

3種ほど、ちょっと同定に自信の持てない蝶が撮れました。どなたか、ご教示いただけないでしょうか。

これはスジグロチャバネセセリ?

大又沢分岐でキリシマミドリシジミを目撃する直前、この日2番目に現れたのが小柄で凄く可愛いセセリ。これはスジチャかヘリチャに違いない!と大喜びで撮影。

スジグロチャバネセセリ? | Thymelius leonius leonius
西丹沢(世附・浅瀬(神奈川県山北町) | 2010/08/06
スジグロチャバネセセリ?
RICOH R8
15.1mm/85mm-equiv. ISO=400 SS=1/64 F4.59
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ちっこくて目がくりっとしていて超可愛い。これはスジチャ?ヘリチャ?それともヒメキマダラセセリ?

翅の裏面しか撮れなかったので、スジグロチャバネセセリとヘリグロチャバネセセリばかりか、ヒメキマダラセセリとの同定も困難でした。図鑑で見ても翅表面での同定方法しか書いてない!!!

あちこち検索して、翅裏面での同定ポイントらしきものを3つほど見つけてきました。(あちこちのBlogからの寄せ集めです)

  1. 翅外縁部の色。(ヘリチャはやや白く、スジチャは地色とほぼ同じ)
  2. 後翅に斑紋が薄く浮き出るかどうか。(ヘリチャ、ヒメキマは出るが、スジチャは出ない)
  3. 後翅中室の区切り線。(区切り線でどう見分けるのかはっきり書いてないが、ヒメキマだと斜めの区切り線が出る?)

上記寄せ集めの同定ポイントによる私的同定結果は次のとおり。

  1. ヘリチャではない。(スジチャかヒメキマのどっちか)
  2. 斑紋出てない。スジチャ?
  3. 斜めの区切り線が有るように見える。ヒメキマ?

結局分からない。とりあえず3つめの区別点がいまいち曖昧なので、2つめまでの区別点を採用してスジチャ?としておきました。でも、全く自信がありませんので、どなたか是非ご教示下さい。

それにしても、セセリってアップで見ると何て可愛いんでしょうねえ。ちなみに、セセリは上の1頭の他にもう1頭だけ見られました。こっちのはヒメキマダラセセリで同定確定だと思います。

ヒメキマダラセセリ | Ochlodes ochraceus ochraceus
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
ヒメキマダラセセリ
RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=383 SS=1/189 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 2400×1800(Trimmed) → 800×600(Resized)
Memo:ピントが合ってませんが、すぐに逃げられて1枚しか撮れなかったのでご容赦。翅表が見えればこうして同定できるんですけどねえ。

これはアサマイチモンジ?

地蔵平の入口の流水で吸水中のイチモンジチョウ。いつも見るのより大型で超新鮮だぞ、と念入りに撮影してきました。後でよく見たら、これもしかしてアサマイチモンジ?

アサマイチモンジ? | Limenitis glorifica
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
アサマイチモンジ?
RICOH R8
15.1mm/85mm-equiv. ISO=100 SS=1/380 F4.59
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:開翅吸水中。アサマイチモンジの区別点である白斑がはっきり出ている。

アサマイチモンジ

RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=100 SS=1/810 F6.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:閉翅吸水中。裏面には何故かイチモンジチョウの特徴である白斑が出ているように見える。さて、どっちだ?

一番鮮明に写っている写真を出したので2枚の写真の撮影時刻が50分もずれていますが、たぶん同じ個体です。2つの区別点でよりはっきり出てるのは表面の方だと思ったのでアサマイチモンジ?としました。しかし、アサマイチモンジは初見なので少しだけ自信がありません。こちらについてもどなたかご教示下さい。

これはウラギンスジヒョウモン?

ミヤカラに逢えないまま地蔵平まで歩くことになったので三国峠移動は諦めた。そこで、帰路途中に河原が草原状になっているところで林道から降りてみた。そうしたら、葉裏で休息中のヒョウモンを発見。んん?これ、もしかしてウラギンスジヒョウモン?

ウラギンスジヒョウモン? | Argyronome laodice japonica
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
ウラギンスジヒョウモン?
RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=161 SS=1/330 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash=ON
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:前翅外縁部の形状はあまり丸くなくてオオウラギンスジヒョウモンっぽいけど、前翅裏面に微妙に白斑が出てる気がする。この白斑ってウラギンスジヒョウモンの特徴じゃなかったっけ?さて、どっちだ?

ウラギンスジヒョウモン?

RICOH R8
15.1mm/85mm-equiv. ISO=100 SS=1/310 F4.59
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:しつこく撮影していたら動き出して葉面へ。

ウラギンスジヒョウモン?

RICOH R8
15.1mm/85mm-equiv. ISO=100 SS=1/217 F4.59
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:そのうち、半開翅だが表面も撮影できた。前翅端に三角の白斑があるから、どっちにしても♀であることは確定。

前述のキリシマミドリシジミを撮影に来られていた方にちょっと見ていただいたところ、前翅の形状からオオウラギンでは?とのご意見でした。確かに前翅裏面の白斑は超微妙な感じですよね。でも、図鑑だとこの超微妙な白斑すら出ないのがオオウラギンに見えます。なのでまったく自信が持てないまま一応ウラギン?としています。どなたか、是非ご教示お願いします。

(さらに続く)

西丹沢:大又沢林道 (ミヤマカラスアゲハ・キリシマミドリシジミ)

予定通り - と書き始めようと思ったら今月は遠征予定のEntryを書いてなかった。(汗

えーと、今月は8月6日が唯一の遠征予定日。天気も良かったのでまたまた西丹沢へ行ってきました。※休みは他に夏季休暇がありますが、家族連れになるので蝶の撮影に専念できません。

さて今回のメイン・ターゲットはミヤマカラスアゲハ。昨年5月の日原遠征以来、もう何度目の正直になるのでしょうか。ミヤカラ狙いなら稜線より渓谷だ!ということで今回の目的地は大又沢林道としました。

しかし、今月の遠征予定はこの1回きりですから、ミヤカラだけでなく、他にもセセリやヒョウモンも撮りたい季節です。そこで、ミヤカラがさえ撮れたら大又沢から三国峠へ転進する予定としました。但し、なかなか撮れない時は片道3時間はかかる地蔵平まで往復することになるので、その場合は三国峠へ廻る時間の余裕は無くなってしまうでしょう。

最後に、直前になってもうひとつターゲットが加わりました。キリシマミドリシジミです。ミヤカラ狙いの予習のためにGoogle検索で情報を集めていたところ、「世附 +ミヤマカラス」の検索ワードで「かながわの蝶」という書籍の140頁(Googleブックスのプレビュー(Googleブックス))がヒットしました。こう書いてあります。

ここでのハイライトは、県内では箱根地区とこの西丹沢一帯にしか分布していないキリシマミドリシジミの飛翔を、確実に観察できることである。
かながわの蝶/相模の蝶を語る会編(かなしん出版)

そこでふと思い出したのが、フィールドノートのtheclaさんが8月1日にキリシマ狙いで丹沢の林道を歩いた。と書いてらしたこと。片道2時間以上歩いたとも書かれていたので、これは大又沢林道か世附林道のことに違いない、と勝手に想像して、この蝶も急遽ターゲットに加えることにしました。もっとも私の機材(R8)では樹上のゼフィルス撮影は難しいでしょうから、見られればラッキー、撮れたら奇跡程度の考えです。

カラス、カラス、カラス、…ミヤカラはどこ?

前置きが長くなりました。この日はいつもより2時間近く早く家を出られたので、浅瀬ゲートを8時20分頃に出発することが出来ました。

まずは黒系アゲハですが、今回、黒系アゲハの中で最も数多く見られたのはカラスアゲハでした。林道上の湿地で吸水している個体も多く見られたが、どれも単独吸水で、期待していた吸水集団には出逢えませんでした。また、ややボロな個体ばかりで新鮮な個体が居ません。午後には産卵行動を取る♀を2頭も目撃したことを考えあわせると、時期的にもうちょっと早め、7月下旬くらいの方が良かったのかもしれません。

カラスアゲハ | Papilio bianor
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
カラスアゲハ
RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=400 SS=1/90 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

カラスアゲハ

RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=400 SS=1/52 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ややボロな個体ばかりだったのと、吸水中もあまり小刻みに移動を繰り返す個体が多い中、これでも比較的マシに写っている2枚。

カラスアゲハの他には、クロアゲハやオナガアゲハも何頭か現れました。しかし、歩けども歩けども出てくるのはカラスアゲハばかり。いったい何でミヤマカラスアゲハは出てこないの?
………結局、ミヤマカラスアゲハに出逢えないまま、地蔵平まで歩くことになってしまいました。待望のミヤマカラスアゲハに出逢えたのは帰路、それも全ルートの3/4くらい戻ってから。

ミヤマカラスアゲハ | Papilio maackii
大又沢林道(神奈川県山北町) | 2010/08/06
ミヤマカラスアゲハ
RICOH R8
8.9mm/50mm-equiv. ISO=400 SS=1/32 F4.14
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

ミヤマカラスアゲハ

RICOH R8
8.9mm/50mm-equiv. ISO=400 SS=1/18 F4.14
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:まずは翅表を2枚、微妙に半開翅ですが。カラス達と違って超美麗な新鮮個体でした。暗かったのでFlash=ONで撮影した方が綺麗だったかなあ。翅裏はFlash=ONで撮影したものもあったのですが、翅表は撮り忘れてしまいました。

ミヤマカラスアゲハ

RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=400 SS=1/34 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

ミヤマカラスアゲハ

RICOH R8
35.4mm/200mm-equiv. ISO=400 SS=1/34 F5.28
Macro=ON ISO=Auto-Hi(400) 分割測光 ±0.3EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:後翅裏面の黄帯はわずかしか出てません。4枚目が一番良く撮れてるかな。

途中、今回も駄目かと思いましたが、ようやくミヤマカラスアゲハを撮ることができました。撮れた写真にはやや不満がありますが、とりあえず目的を達成したので、ようやく来年はミヤマカラスアゲハに囚われることなく遠征先を決められそうです。

キリシマミドリ乱舞

一方の「見られればラッキー、撮れたら奇跡」のターゲット、キリシマミドリシジミですが、何とあっさりその姿を拝むことが出来ました。

朝、浅瀬ゲートを出発してわずか10分後。大又沢分岐に到着して「ここでキリシマミドリが見られるらしいが…?」と橋の上から見回すと、いきなり目の高さを旋回して沢脇の樹上へ駆け上がる青緑色に輝くゼフィルスが目に入った。うわっ!キリシマミドリだ!本当に見られた!

その場で20分ほど観察していたが、沢脇のアカガシ(?)の周りを1個体が旋回するとすぐに枝先から1~2頭が飛び出して絡み合う。同時に見られたのは最大3頭まででしたが、あっちこっちから飛び出すので個体数はもっと多そうです。ただ、ここのキリシマミドリシジミははるか上の方で飛び回るばかりで、時折下の方に降りてきても凄い速さで旋回して樹上へ戻っていくので、やっぱり撮影はノーチャンスでした。諦めて先へ進むことにしました。

実は私が大又沢分岐でキリシマミドリを観察しているうちに、デジイチを首から提げて大又沢林道を歩いて行かれた方が一人居ました。何となく「蝶を撮りに来た方かな?」と思っていましたが、林道途中で追いつきました。頭上を見上げています。

「キリシマですか?」

と声をおかけしたところ、やはりキリシマミドリシジミを撮りに来られた方でした。この方にいろいろお話しを伺いながら、キリシマミドリシジミの撮影ポイントを2箇所ほど教えていただき、どちらのポイントでもキリシマミドリシジミが絡み合って飛ぶ様子を見ることが出来ました。特に奥の方のポイントでは、同時に7頭が絡み合って飛ぶ様子まで見ることが出来ました。(ウラギンシジミも混じっていたかもしれませんが…)

教えていただいた撮影ポイントは、どちらも最初に見た大又沢分岐よりも撮影距離がぐっと近く、条件は良さそうです。しかし、それでもR8の200mmではどうにもならない距離でした。教えていただいた方の機材は35mm換算で450mm相当とのことでしたが、それでも「証拠写真程度にしか撮れてない」と苦戦されているようでした。R8からの買い換え候補としてCX3やGXR+P10ユニット(どちらも300mm)を検討しているけれども、もっと焦点距離の長い、それこそSonyのNEX-3/5のようなミラーレス一眼くらいは必要かもしれないと思った。

(続く)

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