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3. Fieldwork (exp.) Archive

遠征:西丹沢(5月28日)

また西丹沢へ行ってきました。行く手に見える丹沢山塊を覆う雲に「行き先を変えた方が良いかな?」と迷いながら祈るように車を走らせましたが、世附林道の浅瀬ゲートに着いたときにはなんと晴れていました。良かった!しかし、午前中のうちはまだ時折晴れ間が覗いたものの、午後になると陽はほとんど差さなくなってしまいました。気温も低く肌寒いほど。全体としては低調な一日で、やはり多摩丘陵あたりに転進していた方が成果は良かったかもしれません。

世附川水系/世附林道

浅瀬ゲートを抜けて歩き出すと早速オナガアゲハが現れた。続いてクロアゲハ、ふわっとした飛び方のウスバシロチョウ、カラス系のアゲハと次々に蝶が現れ、期待が膨らむ。ほどなく大又沢出合に着いたが、ここに着くまで前回ロケハンした大又林道を地蔵平まで歩くか、昨年途中で引き返した世附林道をもっと奥まで歩くか、決めかねていた。そこでコインを投げて行き先を決めた。コインの示した行き先は大又林道。よし行くぞ、と歩き出したのは世附林道の方だった。コイン投げたの意味ないじゃん。

淺瀬ゲート~大又沢出合~芦沢橋

この区間を歩いている間は時折雲がかかったものの概ねよく晴れていた。気温が低かったのであまり飛ばなかったけど、それでも後の時間帯よりは蝶影が多かった。世附川の北岸を歩くこの区間は明るく開けた林道で道端に花も多く、天候がもっと良ければ撮影チャンスも多そうだ。

目撃記録

  • オナガアゲハ(3~4)
  • クロアゲハ(2)
  • カラス系アゲハ(1)
  • ウスバシロチョウ(1)
  • スジグロシロチョウ(2~3)
  • サカハチチョウ(1)
  • トラフシジミ(1)
トラフシジミ | Rapala arata
神奈川県山北町(世附林道) | 2010/05/28
トラフシジミ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=238(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:今日も前回に続いて綺麗なトラフシジミに出逢えた。ちょっと斜めに傾いだポジションなので、ちょっと見上げる感じに(翅が真横から写るように)撮ろうとしたら逃げられました。
ヒメウラナミジャノメ | Ypthima argus
神奈川県山北町(世附林道) | 2010/05/28
ヒメウラナミジャノメ
RICOH R8
18.7mm(105mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/143 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash=ON
3648×2736 → 800×600(Resized&Edited)
Memo:帰り際の16時頃に撮影したので薄暗く、FlashをONにしないとまともに写らなかった。シャドウ部や色温度を少し調整。

芦沢橋~山百合橋

芦沢橋から山百合橋までの区間は世附川の南岸を歩く。前半は明るく開けた林道で道端に花も多いが後半は薄暗い林道なので、蝶が飛ぶとしたら前半の区間だ。しかし、雲が多くなって晴れ間が減ってきて蝶が飛ばなくなってきたため、この区間で目撃した蝶はオナガアゲハ(2)のみ。写真も無い。

山百合橋~土沢出合(国有林/民有林境界)

蝶が飛びそうな明るく開けた環境は山百合橋渡橋直後の短い区間のみ。ちょうど晴れ間が覗いたので少し蝶が飛び出してくれた。

目撃記録

  • サカハチチョウ(2)
  • オナガアゲハ(1)
  • 不明黒系アゲハ(1)
  • コミスジ(1)
  • 不明越冬タテハ(1)
サカハチチョウ | Araschnia burejana
神奈川県山北町(世附林道) | 2010/05/28
サカハチチョウ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=154(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

サカハチチョウ
RICOH R8
18.7mm(105mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/470 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:サカハチチョウが2頭もつれ合いながら現れ、1頭が飛び去った後ももう1頭はしばらくモデルになってくれた。前回まったく見られずに怪訝に思っていたが、やっぱり分布していたようだ。

土沢出合(国有林/民有林境界)~大棚橋

水ノ木橋の少し手前に良い感じのポイントがあるが、そこに至るまでが薄暗い林道だ。かなり長い距離を歩くことになるので、ポイントまで歩くべきか微妙なところだ。

目撃記録(林道)

  • コジャノメ(1)
  • カラス系アゲハ(1)

目撃記録(水ノ木橋手前のポイント)

  • オナガアゲハ(3~4)
  • カラス系アゲハ(1)
  • トラフシジミ♀(1)
  • コミスジ(1)
  • コジャノメ(1)
  • アオバセセリ(1)
トラフシジミ(産卵) | Rapala arata
神奈川県山北町(世附林道) | 2010/05/28
トラフシジミ♀(産卵)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=228(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ここは良い感じのポイントだ、と思ったので晴れ間が覗くまで弁当を食べて待つことにした。しかし晴れ間が覗くまでもなく濃青色の翅を煌めかせてトラフシジミが現れた。慌てて食べかけの弁当を置いて撮影したところ、前回に続いて産卵シーンをGETできた。
コジャノメ | Mycalesis francisca
神奈川県山北町(世附林道) | 2010/05/28
コジャノメ(開翅)
RICOH R8
18.7mm(105mm-Equiv.) ISO=367(Auto-Hi) SS=1/143 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

コジャノメ(閉翅)
RICOH R8
18.7mm(105mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/143 分割測光 ±0EV WB=昼光 Flash=ON
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:開翅もしてくれたので珍しく翅の表裏両面を撮影できた。

大棚の滝を見た後、帰路に。もうまったく晴れ間が覗かなくなっていたので、帰り道に蝶の姿を見ることはまったく無かった。

蝶以外の昆虫写真

ハムシの仲間(交尾)
神奈川県山北町(世附林道) | 2010/05/28
ハムシの仲間(交尾)
RICOH R8
8.9mm(50mm-Equiv.) ISO=400(Auto-Hi) SS=1/42 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:水ノ木橋手前のポイントにて。たくさん居たので撮っておいた。

遠征:西丹沢

西丹沢へ行ってきました。4月30日以来の、ようやく5月第1回目の遠征です。

西丹沢は昨年7月5日以来2度目です。一応前回の失敗(高速を使わなかった)を反省し、今回は東名高速を利用して早めの到着を目指しました。出発時刻が遅めなので現地到着は10時過ぎになりましたが、それでも「やはり西丹沢は近い」と実感しました。他の場所へあちこち向かうよりも、今後は西丹沢をメインの遠征先にしてじっくり開拓していくのが良いような気がします。

玄倉川水系/中ノ沢林道

今回最初に向かったのが玄倉川水系の中ノ沢林道。それほど長い林道ではないので今回は林道入口近くに車を停め、歩いて往復しました。しかしやや薄暗い区間が長いので、次からは車で登って要所要所のポイントで車を駐めるようにした方が効率が良さそうです。

中ノ沢林道での目撃記録

  • オナガアゲハ (多)←なのにまったく撮影できず。
  • カラスアゲハ (やや多)←なのにまったく撮影できず。
  • アオバセセリ (2頭)←写真有り
  • スギタニルリシジミ (1頭)←写真有り
  • ヤマトシジミ (2頭)
  • トラフシジミ (1頭)←写真有り
  • アサギマダラ (1頭)
  • 不明タテハ(黒:スミナガシかルリタテハ?)
  • アカタテハ(幼虫)←写真有り

特にオナガアゲハが多い。カラスアゲハも少なくないが、その倍くらいの数が花木のポイントに現れた。薄暗い林道を蝶道にして飛んでいくのは例外なくオナガアゲハなので、トータルでは3:1くらいの割合になります。なお、見られたオナガアゲハの2/3は後翅の白斑が見えたので確実に♂でした。印象としてはほとんど♂だなあ、という感じです。

ところで、この時期の渓谷に多いはずのサカハチチョウがまったく見られませんでした。確かに時期的にやや遅めではありますが、少しは残っていてもいいはず。丹沢には分布しないのだろうか。

中ノ沢林道での成果写真

林道脇の花木(どうやらミツバウツギらしい)のポイントでアオバセセリ♂がテリトリーを張っていた。

アオバセセリ♂ | Choaspes benjaminii
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
アオバセセリ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=238(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 +0.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

アオバセセリ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=141(Auto-Hi) SS=1/189 分割測光 +0.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

アオバセセリ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/380 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:アオバセセリの占有行動が激しくて少しもじっとしてくれないため、時間をかけた割には撮影チャンスは少なかった。望遠端300mm-Equiv.くらいあるとやや遠目の枝先に停まった時も狙えるので、もう少しチャンスが多かったような気がする。今度発売になるRICOH GXRの28-300mmズームが欲しいなあ。

アオバセセリの居たポイントとは別の花木のポイントにはトラフシジミの♀が来ていた。

トラフシジミ♀ | Rapala arata
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
トラフシジミ♀
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=383(Auto-Hi) SS=1/217 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

トラフシジミ♀(産卵行動)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=200(Auto-Hi) SS=1/250 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:かなり綺麗な個体だったので、風で枝が揺れて証拠写真程度にしかならなかったのが残念だ。後でよく見たらこの風の中で産卵行動を取っていたようである。

林道終点付近で見かけた薄汚れたシジミ。もしかしたらと思って撮っておいたらスギタニルリシジミだった。

スギタニルリシジミ | Celastrina sugitanii
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
スギタニルリシジミ
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/470 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

スギタニルリシジミ
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/440 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:やっぱりスギタニルリシジミのようだ。伊豆の奥野林道で見かけたシジミもたぶんスギタニルリシジミだと思うが、はっきり同定できたのは初めてだから、ボロボロでも嬉しい。

林道終点付近にカラムシの群生があったので巣を開いてアカタテハの幼虫を確認してみた。

アカタテハ(幼虫) | Vanessa indica
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
アカタテハ(幼虫)
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=351(Auto-Hi) SS=1/45 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:まだ若齢幼虫のようだ。

アオバセセリがテリトリーを張っていた花木ポイントはオナガアゲハやカラスアゲハも次々と飛来する蝶道になっていたが、アオバセセリがその都度追飛するので、たまに吸蜜体勢に入ってくれる個体があってもカメラを構えている間に追い払われてしまう。気が付いたら1枚も撮影できてなかった。今から考えるとアオバセセリを一時的に捕まえちゃえば良かったのかも。気が済むまで撮影してから放してやれば良いのだし。今度から捕虫網も忘れずに持参するようにしよう。

蝶以外の写真

キンモンガ | Psychostrophia melanargia
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
キンモンガ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=135(Auto-Hi) SS=1/250 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:一瞬見慣れない蝶だな、と思ってしまった。すぐ蛾だと判ったけど。昼行性の蝶のような蛾として割と有名らしい。
ミヤマハンミョウ | Cicindela sachalinensis
神奈川県山北町(中ノ沢林道) | 2010/05/22
ミヤマハンミョウ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/540 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 2400×1800(Trimmed) → 800×600(Resized)
Memo:ハンミョウと言えば虹色に輝くナミハンミョウしか知らないので嬉々として撮影。でも普通種でした。

中川川水系/白石オートキャンプ場~用木沢出合~白石沢林道終点

午後はロケハンを兼ねて中川川水系へ移動。最奥部の白石オートキャンプ場付近を少し歩き回ってみた。道路がオナガアゲハやカラスアゲハの蝶道になっているので採集には良いが撮影は無理だ。キャンプ場内にツツジのポイントがいくつかあるので、ここで待ち伏せるのが良さそうに感じたが、土曜日で客も多く、何となくキャンプ場内に入り込むのは気が引けてしまった。客の少ない平日なら良いポイントになるかもしれない。

中川川での目撃記録

  • オナガアゲハ(多)
  • カラスアゲハ(やや多/1頭だけミヤマカラスアゲハっぽい個体も目撃)
  • ジャコウアゲハ(1頭)←写真有り
  • コミスジ(1頭)←写真有り

中川川での成果写真

コミスジ | Neptis sappho
神奈川県山北町(中川川) | 2010/05/22
コミスジ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/570 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 2400×1800(Trimmed) → 800×600(Resized)
Memo:タテハチョウ科の写真が撮れてなかったので慎重に撮影したが、すぐに飛ばれてしまった。
ジャコウアゲハ♂ | Atrophaneura alcinous
神奈川県山北町(中川川) | 2010/05/22
ジャコウアゲハ♂
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=248(Auto-Hi) SS=1/250 分割測光 +0.3EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

ジャコウアゲハ♂
RICOH R8
18.7mm(106mm-Equiv.) ISO=336(Auto-Hi) SS=1/143 分割測光 +0.7EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:ようやく吸蜜・休息するオナガアゲハを撮れる!と思ったらジャコウアゲハだった。とてもおとなしい子で、何度か驚かせて飛ばしたがその都度戻ってきてくれたので良い感じの写真が撮れた。

蝶以外の写真

ナミハンミョウ | Cicindela (Sophiodela) japonica
神奈川県山北町(中川川) | 2010/05/22
ナミハンミョウ
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/470 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
Memo:白石オートキャンプ場付近にたくさん居た。

世附川水系/大又沢林道

もう夕方近くなっていたので、既に蝶の姿は望めない完全なロケハン。大又沢林道は長いので、途中まで入って雰囲気だけでも掴もうということです。

薄暗い箇所もありますが、中ノ沢林道よりも開放的な区間が多く、ところどころ花の咲くポイントもあって好感が持てます。沢が非常に近く要所要所で沢に降りるのも容易そうです。問題は距離が長いこと。今回は途中で引き返しましたが、登山ガイドによれば地蔵平はかなり広く明るい広場になっているようなのでここまで登ってみたいところです。しかし片道2時間くらいかかるようなので撮影しながらだと3~4時間はかかってしまいそうです。

大又沢林道での目撃記録

  • オナガアゲハ(2頭)
  • アサギマダラ

歩いたのは16時過ぎだから、目撃記録が少ないのは当たり前です。

大又沢林道での成果写真

有りません。

空振り Part.3

迷いを振り切って向かった伊豆半島に、期待していた大型アゲハ類の姿は皆無だった。今年の遠征計画は3回連続で空振り。またかよ…。(前回、前々回のことはこことかここを参照)

海岸線をゆっくり車を走らせながら、大型アゲハ類の気配の無さに怯む気持ちを掻き立てながら、とりあえず昨年の9月13日(ここここを参照)にモンキアゲハ、ナガサキアゲハ、カラスアゲハが多数集まっていた富戸漁港付近のポイントへ。ここに居なければ発生してないんだろう、と思ったが本当に居ない。まったく居ない。orz

居たのは越冬明けキタテハとスジグロシロチョウ、ツマキチョウ、ベニシジミ、あと何だか確認できなかったけど青色のシジミだけ。すぐに転進することにして撮りにくい蝶はあまり追いかけず、簡単に撮れたキタテハとスジグロシロチョウだけ撮った。こんなのを撮りに伊豆まで出掛けてきたわけではないのに…。

キタテハ(越冬個体) | Polygonia c-aureum
静岡県伊東市(富戸漁港付近) | 2010/04/30
キタテハ(越冬個体)
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/660 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)
スジグロシロチョウ(吸蜜) | Pieris melete
静岡県伊東市(富戸漁港付近) | 2010/04/21
スジグロシロチョウ
RICOH R8
15.1mm(85mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/470 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

その後、一応次回のために国道351号線から奥野林道を経由して松川湖へ至るルートの下見を行った。奥野林道はこのサイトの写真を見ると一般車でも通れそうな雰囲気だったが…、実際には通れそうもなく、途中で断念した。次回ここにくる場合は、林道を歩いて往復する覚悟が必要だ。

ところで、断念直前の沢筋で小さなシジミが数頭飛んでいたが撮影はできなかった。翅の紋様も完全に擦り切れていてボロボロ。この時期にこんなにボロボロなシジミは何だろう?(ルリシジミかスギタニルリシジミくらいしか思いつかない)

さて、この時点でだいたい11:30。これからどこかへ転進するの?初夏の蝶が駄目だったんだから、むしろ早春の蝶に目的を切り替えるしかない。だったら、山に登るか…。

  1. 伊豆半島の最高峰である天城山系へ登ってみる。
  2. 富士川下流域へ行ってみる。(ギフチョウはもう無理だろうけど)
  3. 西丹沢方面へ行ってみる。

で、選んだのは富士川下流域の佐野峠。理由はこの間行ったばかりで迷わずに済むから。馬鹿だね、85kmもあるのに。

到着したら既に14:30だった。カタクリの葉はまだ地上にあったけど花期はもう完全に終わっていて、スミレ類も終わりかけ。まあいいや、と前回歩かなかった林道を歩いてみる。

ルリタテハ(越冬個体) | Kaniska canace
山梨県南部町(佐野峠) | 2010/04/30
ルリタテハ(越冬個体)
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/620 分割測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized)

他に、ミヤマセセリ?という蝶影を見たが追い切れずに断念。レンタカー+高速・有料道路代で1万円以上かけて川崎市内でも普通に見られる蝶を撮影しただけ、という結果に終わりましたとさ。

それにしても、例年なら4月末には大型アゲハ類が出揃う伊豆半島で全く発生してないとは、他のエリアの発生時期も全体的に大きく後ろにずれそうな気がする。今後の遠征計画も慎重を期す必要があるかもしれない。

迷い

ゆたかの自然散歩。のゆたか。さんが4月26日に日原でスギタニルリシジミやコツバメ、エルタテハ、シータテハの写真を撮ってきたようだ。

これを読んで、もう明日の行き先がぐらつきだした。伊豆に行って、無事大型アゲハ類に出逢えるでしょうか。日原へ行けば、上記4種に逢えるらしいぞ…。

プチ遠征:小山田緑地

娘を連れての散歩。今日は学校が休みで午前中から出かけることが出来たので、いつもより少し遠出して小山田緑地へ向かった。しかし、11時頃には到着するつもりで家を出たのに、思った以上に渋滞&武相マラソンとやらにぶつかってしまい、到着した時は12時だった。

今日歩いたのは本園のみ。小山田の池~サービスセンター~芝生運動広場~みはらし広場というルートを往復した。しかし、蝶の姿はほとんど見られず、数が見られたのはモンシロチョウ・スジグロシロチョウ・モンキチョウ・キタキチョウ・ツマキチョウ・ベニシジミくらい。この子達はあちこちの陽地でチラチラと飛んでいた。

他には、風に吹かれて林間から陽地に舞い降りてきた小型で茶色の蝶。直感的にはミヤマセセリ?しかし、急いで植え込みを回り込んで近づいてみたが、既に飛び去った後で詳細未確認に終わった。

ツマキチョウの産卵 | Anthocharis scolymus
小山田緑地(東京都町田市) | 2010/04/29
ツマキチョウの産卵
RICOH R8
35.4mm(200mm-Equiv.) ISO=100(Auto-Hi) SS=1/620 中央重点測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 800×600(Resized&Edited)
Memo:ツマキチョウの♀が産卵行動をしていた。風が強くてびゅんびゅん揺れていたが、何とか粘って撮った。

越冬明けのクロコノマチョウ

もう帰ろうと小山田の谷を駐車場へ向かっていたら、向こうの方から妙に大きな枯葉色の蝶がバッサバッサと飛んでくる。「何だ?」と思ったのはほんの一瞬で、すぐにカメラを持って走り出した。「あんなのは越冬明けのクロコノマチョウしかいない!」

獲物は間違いなくクロコノマチョウで、最接近時には翅表面の特徴的な紋様が目に入った。かなりスレて薄くなっていたけど。が、小川を2度も跨ぎ越すなど、かなり粘って追跡したのにまったく翅を休めてくれず、そのまま藪を越えて林間に飛び去ってしまった。残念、証拠写真すらありません。

期待と不安

4月遠征計画に書いた通り、30日に休みを取っている。遠征先は伊豆半島の予定だ。ここ数日、ウェザーニュースの週間天気予報をハラハラしながら見ていたが、今見てみたら良い予報に変わっていた。

  • 週間天気予報(熱海) 週間天気予報(熱海)

だが、天気は良くても蝶がいなければ話にならない。噂だがギフチョウなどは例年より10日前後遅れた上に個体数が少なく、羽化不全なども多く見られるらしい。伊豆半島では、例年なら4月末には大型アゲハ類が出揃うと聞いており、それが今回のターゲットなのだが、大丈夫だろうか。

空振り part.2

「晴天で暖かい」という天気予報を信じて富士川下流域へ向かった私を待っていたのは、曇天と正午前後になっても12~13度までしか上がらない気温だった。騙された~。orz

この日の脚は脚はレンタカー。諸事情で8:30以前に家を出ることは出来ないので、東名高速をすっ飛ばしても11:00~11:30頃でないと到着できないのに、無理を承知で富士川下流域へ向かったのは天気予報を信じたからなのにね。しかも、途中でカーナビの操作を誤って富士宮市内で少し迷って更に到着が遅くなってしまったし。

恨めし気に空を見上げても後の祭りなので、切り替えて来年以降のために周辺の環境確認を兼ねて少し歩いてみた。だが、ここでも誤算が。そもそもギフチョウの生息環境を見たことがない私には、歩き回っても「ここがポイントに良いのでは?」と判断する根拠が何も無かった。

やはり今年は藤野町(石砂山)にしておくべきだった。あっちならインターネット上にも多少情報があるし、現地に撮影者も多いようなので、どこがポインなのか知ることが出来ただろう。そうしてギフチョウの生息環境を一度目に焼き付けておいてから、富士川下流域にチャレンジすべきだった。

結局、この日はギフチョウどころか蝶の姿は何も拝めなかった。完敗だ。

カタクリ

悔しいので、佐野峠~思親山の登山道でやっと咲き始めたばかりのカタクリをいくつか見つけて撮ってきた。

カタクリ

6日の天候

天気は良さそうだ。

  • 多摩丘陵(町田)
    6日の天気予報(町田)

  • 藤野町(相模湖)
    6日の天気予報(相模湖)

  • 富士川下流域
    6日の天気予報(身延)

というか、この天気予報は今後1週間の週間天気予報では最高の1日だ。こうなると多少無理めでもギフチョウにチャレンジしておくべきだろうか。コツバメもミヤマセセリも見たこと無いので、多摩丘陵でも充分満足できるはずなのだけど…。

4月遠征日程

結局、3月下旬は全くFieldworkに出られなかった。予定通り。orz

4月は、遠征用休暇として2日確保した。6日(火)と30日(金)。 6日の行き先は、今のところ多摩丘陵(コツバメ・ミヤマセセリ)、藤野町(ギフチョウ)、富士川(ギフチョウ)の三択。但し、8時半よりも早く家を出ることが出来なさそうなので、ギフチョウ狙いは無理かもしれない。 30日の方は、一応伊豆半島(ミヤマカラスアゲハ)を考えている。

空振り

午前半休の予定が中止になった13日の代わりに、午前半休が取れたのでFieldworkに出掛けた。行き先は14日に行った黒川と迷ったのだが、町田市の五反田谷戸と小山田緑地に決めた。理由は、同じ多摩丘陵でも東端の黒川よりも昆虫相が濃いのではないか、ミヤマセセリやコツバメが撮れるのではないか、と期待したから。

で、結果は空振り。orz

ミヤマセセリやコツバメどころか、撮れた蝶はテングチョウ1頭(2ショット)のみ。見かけた蝶も下記の通り寂しいものになった。

  • モンキチョウ 1頭
  • モンシロチョウ 2~3頭
  • キタテハ 1頭
  • テングチョウ 1頭

私的には黒川と小山田で春の訪れに差があるとは思っていなかったのだが、実際には花々の咲き具合や芽吹きなど、1週間前の黒川と比べても小山田や五反田谷戸は春の訪れがやや遅いように感じられた。

ともかく、3月中のFieldworkはこれで打ち止めである。

テングチョウ(越冬成虫) | Libythea celtis
町田市小山田緑地(梅木窪分園) | 2010/03/19
テングチョウ(越冬成虫)
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto) SS=1/660 中央重点測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 640×480(Resized)
Memo:今日の成果(撮影)はこれ1頭。もう1枚撮ったけど、やや引いた位置のほぼ同じ角度からの絵。悲しい。
土筆 | 町田市(五反田谷戸) | 2010/03/19
五反田谷戸の土筆
RICOH R8
5.7mm(32mm-Equiv.) ISO=100(Auto) SS=1/133 中央重点測光 ±0EV WB=昼光
3648×2736 → 640×480(Resized

ああ、そうそう。小山田緑地は町田市なので、カテゴリーの扱いは Fieldwork(exp.) としました。

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